「中国語の勉強方法」上谷こころ(北京外国語大学)

 

中国留学が開始した九月、私は全く中国語が話せず、食事の時や電車に乗る時などのさまざまな場面で言葉に詰まることがよくありました。最初の数ヶ月は、言葉の壁にぶつかりながらも、今では問題なく中国語でコミュニケーションをとれるようになりました。以下では、私が中国留学中に中国語を効率よく習得できたと思えるいくつかの方法を紹介します。

 

授業

北京外国語大学では、クラスがレベルごとに細かく分かれていて、全て留学生でクラスが作られています。授業を受ける前は、授業の進度に着いていけるか不安な気持ちがありましたが、自分の中国語レベルに沿った授業を受けることができるので、難しすぎることもなく、安心して勉学に励むことができます。中国人の先生方も熱心な方が多く、発言する機会もたくさん与えてくれます。先生方は私たちの進歩を見て喜んでくれるので、学習意欲を高める助けにもなっています。このような環境での学習は、自信をつけると同時に、中国語のスキルを着実に向上させることができる貴重な経験となっています。

 

実践的な活動

留学期間中、大学のイベントに参加する機会が多くあります。最近では、運動会が開催に伴い、チアダンスメンバーを募集していたので参加してみました。チームメンバーの半分が留学生、半分が中国人の割合で構成されていたので、中国語を使う機会が増えました。練習中は、中国語で指示を受けたり、チームメンバーとコミュニケーションを取ったりすることで、日常会話だけでなく、特定のトピックに関する専門用語や表現も学ぶことができました。また、チーム活動を通じて、中国人のチームメンバーとの友情を深めることもできました。このような運動に関する活動だけでなく、週に2回ほど開催されている「汉语角」という、留学生と中国人学生がその日のトピックに沿って話し合い、コミュニケーションを取る活動もあります。留学期間中では多くの活動に参加できる機会に溢れているので、楽しみながら中国語を習得できます。

 

 

チアダンス大会の写真

 

自主学習

北京外国語大学には、大学を象徴する大きな図書館があります。図書館内には多くの自習スペースがあるので、勉強熱心な学生と共に学習に励むことができます。寮の環境は勉強する環境には不向きなので、集中して作業したい時や、宿題を終わらせたい時に図書館を利用しています。ですが、私は静かに長時間集中して勉強することがあまり好きではないので、大学内にある池の周りのベンチテーブルで勉強することが多いです。また、中国人と会話したいときは、池の周りでギターを弾いて、聞きに来てくれた方と話したりします。

 

ギターを弾いていた時に中国人から貰った手紙

 

静かな場所で集中して勉強することも大事だと思いますが、私にとって学習が楽しくないものだと続かないので、積極的に活動に参加したり、趣味から学んだりすることで楽しく学習することを心掛けています。