「中国語の勉強方法」市川桃子(北京語言大学)

私は日本で通っていた大学で中国語を勉強してきたわけではないため、中国語の勉強を開始した正確な時期は覚えていないのですが、勉強を始めておよそ2年半になります。

留学開始前と現在の勉強方法で、特に大きな変化を感じたのは、下記の2つです。

 

 

  • 単語について

 

留学前に勉強しているときは、わからない単語が出てきたら、意味を日本語で検索することがほとんどでした。しかし、留学中のテキストは新出単語の意味も中国語で説明されるので、私自身もわからない単語に出会ったら、まずは中国語で意味を検索してみるようになりました。

中国語で意味を理解することを優先するようになってから、新しい単語の意味を知るだけでなく、説明や表現の仕方にも今まで以上にたくさん触れることができるようになったと実感しています。同じ言葉を色々な言い方で説明できるようになることは、日常会話の中でも役に立っていると実感しています。

 

 

  • 発音について

 

中国語を学ぶにあたって私が最も苦手としているものが発音です。日本語にはない音や、nとngなど聞き分けが難しい発音など、日本で学んできた時には全くどうしていいかわかりませんでした。

留学前半を通して感じたのが、先生たちはあまり細かなところまで発音を直してくれるわけではないということです。もちろん、クラス全体で新しい単語を読み上げたり、そこで発音の注意事項を伝えてくれたりすることはありますが、30人前後いる語学クラスでは、ひとりひとりの細かな発音まで訂正している時間はありません。

私の中国語学習における最大の目標は、自分の意思をしっかり伝えられることですが、せっかく留学にきているのであれば、綺麗な発音を身につけたいとも思っていました。

そこで必要だと感じたのが、発音についてアドバイスをくれる人を見つけることです。私は、日本語学科の中国人学生の知り合いの中で、日本語の発音を弱点に感じているという学生がいたので、その学生と「お互いの発音で改善できるところがあれば遠慮せず言い合おう」と決めて、一緒にご飯を食べたりしながら気づいたところを指摘しあって、練習するようにしています。先生が言語パートナーをあてがってくれるというようなことはなかったので、発音についてアドバイスをしあえる関係を作るところが正直一番難しいところではありましたが、ようやく見つけることができ、少しずつ自分の弱点を練習することができるようになってきました。