「2月レポート」三島 彩摘(復旦大学)

約2ヶ月の冬休みも終わり、新学期が始まりました。課題やテストに追われることなく文字通りゆったりと暮らすことに慣れてしまった感覚をきちんと戻して、計画的に勉強をつづけて行きたいです。

留学で起こった面白い体験、発見

これが面白い体験かどうかは分からないのですが、私は中国に来て半年、一度もタクシーにぼったくられたことがありません。意外と思う方も多いのではないでしょうか。正直私も渡航前、渡航直後はそのような心配で頭がいっぱいでした。しかし、多くの方が既にご存知の通り、中国はスマートフォン上の支払いシステムが充実しており、記録に残らない支払いが殆どないことに加えて、身分証を使用した実名認証を必要としているものも多いため、消費者が安心して使用できるよう詐欺やぼったくりが起こりにくい環境が整っているように感じます。

タクシーも前払で車を手配することができるため、ぼったくられる心配もなく、旅行の帰りに深夜に空港に着いても事前に手配した車で自分が今どこにいるのか、決められたルートを辿っているのか確認しながら安全に帰ることができます。

タクシーのほかにも、更には町中にかなりの数の防犯カメラが設置されていて、地下鉄も改札を通る前に必ず荷物検査がいることなども踏まえると、中国はかなり徹底して安全な環境に力を入れているという印象です。

本来の意味合いと違ってしまいますが、日本では個人の善意やモラルによって調和や心地よさが作られていて、ある意味「性善説」的な考え方なのに対し、中国は「性悪説」的考え方で、人件費や時間など様々なコストをかなりかけたとしても悪いことが起こらないようなシステムが作られている気がしました。

渡航前には信じられなかったことで、皆さんにも信じていただけるか分かりませんが、上海の方が東京より安全に過ごすことができると感じています。上海と同じシステムが日本で実現する可能性はコストやその他の面で少し厳しいと思いますが、実現すれば日本人だけではなく、海外から旅行で訪れた方も快適に過ごすことができるのではないかと思いました。