「留学中に経験した面白い、変わった体験」上谷こころ(北京外国語大学)

 

中国で生活して半年ほどが経過し、さまざまな中国ならではの文化に触れました。それらについて紹介していきます。

 

戴了绿帽子=浮気された

 

仲の良い中国人の友達が誕生日を迎えたので、日本のディズニーランドで買った緑色のエイリアンのカチューシャをプレゼントしました。その時友人から「カチューシャで良かった、、、」と言われ、その意味について聞いてみると、一部の地域の中国では「緑色の帽子を被る=(恋人などに)浮気された」という意味があるそうです。なので、中国人の間では「戴了绿帽子」とよく言われ、緑色の帽子はプレゼントをしてはいけないという暗黙の了解があるようです。その話を聞いた時、凄く面白い文化だと思いました。

 

 

お揃いの緑色のカチューシャをプレゼントした写真

 

 

数字の6と8

 

中国人と交流している中で、特に若者が「6」を使っているのをよく見受けます。中国人にとっての「6」は「すごい」という意味が含まれています。例えば、趣味の話で、弓道ができるという話をすると、親指と小指以外の指をグーにして握り締めた状態で手を揺らしながら褒めてくれます。中国と日本では手を使った数字の数え方が違います。中国での数え方を使った「6」で「すごい」ということ表現してくれました。これは会話中でよく見る光景です。また、「8」にも良い意味が含まれています。「8」は「發」(繁栄)と発音が似ているため、繁栄や成功を象徴します。特にビジネスの取引や不動産の価格設定など、重要な場面で8が使用されることがよくあります。この「8」は中国の春節「春节」を迎えると貰える「红包(お年玉)」にも影響していて、仲の良い中国人の年上の友人から88.88元のお年玉を頂きました。渡す金額も「8」に因んでいて驚きました。

 

 

中国人から頂いた红包の「8」に因んだ数字

 

 

倒福(到dao福)

 

中国での寮生活で、「福」という文字が逆さまに飾られている扉をよく見ます。それには意味があります。逆さまの福のことを「倒福」と呼び、その読み方が「到福」と同じで、「到福」は「福が来る」という意味なので、それに因んで福を逆さまにして飾るという文化があるようです。

 

 

扉に飾られている逆さまの福