1月と2月はずっと休みで授業が無かったため、中国国内の様々な都市を旅行しました。旅行中の移動にて、面白いと思ったことを紹介しようと思います。
1水の種類
北京旅行がとても寒かったため、次の旅行先は絶対暖かい場所にしようと思い、雲南省の昆明へ行くことに決めました。南京からだと少し遠いので、飛行機で行くことにしました。
今回乗った飛行機は機内食が出ました。客室乗務員さんが、飲み物を聞いてきます。前の座席の人はオレンジジュース、隣の親子はコーラを頼んでいました。すでに機内食の甘いお菓子を食べたので、甘い飲み物ではなく水が飲みたいと思い、「水ください」と言いました。客室乗務員の方は、「水…?」と少し停止があった後に、常温の水を入れてくれました。私は自分の「水」の発音には自信があったので、どの部分が乗務員さんを困らせたのか全く分かりませんでした。
その後、心の中でモヤモヤしながらお水を飲んでいると、後ろから白湯である「白开水」の単語が聞こえてきました。その時初めて飛行機の中でお白湯が飲めることを知りました。また、中国ではお白湯が飲み物として定着しているという話は本当だったのだと驚きました。では、私が飲んでいる水は何の水なのか、と思っていると、後ろから「ミネラルウォーター」という単語が聞こえてきました。水にも種類があるのだと知りました。
昆明から南京へ帰る際も飛行機に乗りましたが、私は自信を持って「ミネラルウォーターください」と伝えることができました。また、ミネラルウォーターに氷を入れて冷や水にしてもらえることも知りました。
2自由な乗客たち
他の都市へ行く場合、その移動手段として最初に思い浮かぶのは鉄道です。
私にとって、中国の鉄道は、どんな場所よりも中国らしさが表れている場所だと感じています。たまにその部分にイラっとする時もあれば、その部分に魅力を感じる時もあります。
10月の国慶節時に初めて旅行で高鉄に乗りました。私が南京駅から乗ると、チケットに書かれた座席にはすでに女性が座っていました。隣には友人と思われる人が座っており、楽しそうに談笑していました。「ここ私の座席なんですが」とドキドキしながら話しかけると、「私の席は向こうの窓側だから、そっち座って」と言われました。なんて人だ!と思いながらも、言われるがまま指定された席に座りました。何駅か過ぎた時、一人の男性が私に向かって「ここ私の席です」と話しかけてきました。私は急いで立ち上がり、本来の自分の席に戻ると、女性2人組は既にいませんでした。その時は、「せめて一声かけて駅降りてよ」、と少しイラっとしました。しかし、何度も鉄道に乗るうちに、このような座席交換は当たり前のように行われているのだと気づきました。
1月、太原旅行から戻るとき、私は寝台列車のベッドではなく椅子に座って帰るチケットを購入しました。すでに鉄道での振る舞い方に慣れていたので、この後南京駅まで停車駅が無いと知ると、他の乗客の方々を参考に、3席連続して空いている椅子を探し、ベッド替わりにして10時間過ごしました。横になりながら、自分が少しずつ中国スタイルに馴染んできていると実感しました。
鉄道ではほかにも、初対面なのにまるで前から知り合いだったかのように大声で会話を始めるおばさん達や、満席の車内で強烈なにおいのラーメンをすするおじさん、急に乗客と雑談を始める乗務員さん等に遭遇します。このような光景を見るたびに、これが許されるのか!と驚きますが、自由で賑やかな鉄道に乗っているだけで、とても気持ちが前向きになれます。