「留学中に経験した面白い、変わった体験」天野翔太(復旦大学)

-病院での治療-

私は留学中に体調を崩してしまい、中国で初めて病院に行きました。日本で行っていた病院では先生の診察を受けてそれに応じた薬をもらう形式だったのですが、中国の病院では診察後すぐに点滴を打つように勧められました。私はそんなたいそうな病状じゃないけどなと思いながらも言われるがまま点滴を打ちました。思い返してみれば日本で中国語の勉強をしていたときに使っていたテキストに病院の場面があり、そこでも点滴を打つか打たないかというくだりがありました。外国人だから打たされたのかと思いましたが、中国では一般的なことなのだと知って安心しました。中国人は病気を少しでもはやく治そうとする特徴がある(歯医者で歯への負担より治療の速度を優先するetc…)と聞いたことがあったので、これもその特徴が出た中国ならではのものなのかなと感じました。

 

-何のためのQRコード?-

私は冬休みに旅行で西安を訪れました。そこで串焼きの店に行き、中国ではお馴染みの机の上にあるQRコードを使って注文を済ませました。注文したものが来るのを待っているとおかしなことに気がつきました。店員さんが一種類の串焼きを持ってくるたびに要るか要らないかを聞いてくるのです。そして他の席の人は欲しいものが来たら本数を指定して串焼きを置いてもらっていました。その光景に違和感を感じ、また自分の頼んだものもなかなか来ないので店員さんに尋ねると、店員さんにそのQRコードでは注文しないよと言われました。その店では来た串を欲しいか欲しくないかで注文する形式で、会計は机の串の本数で計算するようでした。その店のやり方におかしいところはないのですが、そういった形式ならばなぜ机の上にQRコードを設置しているのかがとても疑問に感じ、面白いなと思いました。