「中国人との交流」細川詩織(北京師範大学)

私たち語言進修生はクラスメイトや寮も留学生のみで、自発的にイベントなどに参加しないと中国人の友達を作ることは難しい。内向的な私にとってはなかなかハードルが高く、私が学内で知り合った中国人は大学院生の友達経由で出会った人たちである。ある人は日本が好きな友達がいるから紹介するよ、と言われたことがきっかけだった。食堂で三人一緒にご飯を食べながら、日本のバンドや日本語勉強についての話で盛り上がった。スポーツ好きの人は特に顔が広く、運動場で知り合ってそのまま仲良くなるパターンが多いようだ。寒くなる前は私も頻繁にこの二人のバスケ練習を見に行っては、誰それが強くて人気だとか、SNSのフォロワーが多い有名人だとか、いろいろ教えてもらった。他にも友達の友達で何度か顔を合わせるうちにいつの間にか話すようになった人もいて、このような自然な繋がりもあるのだと感じた。中国人と知り合うきっかけがつかめない人は、本科生や大学院生の友達ができると人脈が広がると思う。

また、以前のレポートにも少し書いたが、私は毎週日曜日に学外の日中交流会に参加している。参加している人は私と同じような留学中の学生、中国で働いている社会人の方、日本留学経験のある方、会社経営をされている方や弁護士の方まで、本当に様々な背景を持った中国人と日本人が集まっている。内容は毎週テーマを決めてカフェで2時間半おしゃべりをする、中国語日本語どちらを使ってもOKというもので、このまったりとした雰囲気がとても居心地良い。面白いのが私たちはネットの名前を使ってお互いを呼び合い、本名を知らない人もいる。年齢もバラバラで、友達と呼べるほどお互いのことを詳しく知らないのかもしれない。それでもみんなで集まれば当たり前のように挨拶を交わし、コーヒーとともに談笑し、話し足りないからと場所を変え、今度はお酒を片手にまた話し、最後にはまた来週、と言って別れる。私はこの交流会に参加するようになってからたくさんの人に出会って、たくさんの新しいものに触れた。ここは、私にとって学校以外で唯一の大切な居場所である。

この日のテーマは“单身狗”

春節前最後の忘年会