「留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見」伊藤真弥「上海外国語大学」

私の渡航前までの中国へのイメージは、現地に行ったこともなくコロナだったこともあり、ネットやマスメディアなど他人が集めた情報からしか情報が得られなかったため偏りがありました。しかし、初めて中国にきて私の中のイメージがだいぶ偏っていたことに気づかされました。

気づいたことや発見が多くあるので、今回は2つ紹介したいと思います。

1つ目は、交通手段の面がとても便利なことです。渡航前までは、交通面は日本より不便で不当に高額な料金を請求される印象がありました。しかしタクシーについては、価格が安いことで驚いたのはもちろんですが、Uberのようなタクシー制度が充実しておりタクシーを利用するハードルが日本より低かったです。他の公共交通機関も一回の料金が日本に比べてはるかに安く、同水準の東京と比べても、選択肢が多いように感じます。またこれらの交通機関を利用する際は、すべてスマホのアプリを使うため私が抱いていた印象をすべて覆しました。

タクシーと電車を利用した際のレシートです。距離と時間を東京と比べると一目瞭然だと思います。同じ距離で調べてみたところ一万円以上かかるようです。中国では配車アプリが一般的に利用されるため、旅行先でよくあるタクシーでぼったくられるなどの心配が少なく感じます。

2つ目は、食習慣についてです。よく中国人はクチャラーが多いという話を聞くと思います。実際街中で食事をするとかなりの頻度で遭遇します。日本人にとって音を食べることは、マナー違反行儀が悪いことと認識されますが、日本人が麵料理をすすって食べる方がおいしいと感じるように、中国人も音を立てて食べることで舌の上で料理の味を感じているのだと気づきました。私も真似をして何度か食べてみたのですが、口を閉じて食事をするより、口を開けて食べたときの方が味をより豊富に感じられました。中華料理は、メニューも調理方法もとても豊富なため一品ずつしっかりと味わうためこのような食事方法が習慣となったのではないかと考えています。文化についての理解を深めたことで新たな一面に気づくことが出来ました。

この2点以外にも、中国人は麻辣が好きと思っていたら食べられない人も大多数いると知ったり、コロナ対策についても日本人とは全く違う考え方をしていたりと小さなことも含め毎日発見と気付きの連続です。

すでに皆が口をそろえて言っていることではありますが、情報をすべて鵜吞みにするのではなく、自分の目で見て確かめることが大事ということを改めて実感しました。学習だけではなく、文化や習慣についても理解を深めていきたいです。

今月はクリスマスの時期ということもあり至る所がイルミネーションなどで華やかになっています。しかしKFCを食べる文化はなく、クリスマスに特別なことをする家庭はまだ少ないそうです。

中国はお茶の種類も豊富です。緑茶、白茶、黄茶、烏龍茶、紅茶、黒茶と大分類しても種類が多いです。紅茶といっても日本でよく飲む紅茶とは違います。日本茶との違いをたくさん見つけたいです。