最近授業で中国の北方と南方の違いについて学び、とても興味深かったので、今回はその違いについて書いてみたいと思います。
まず、中国は秦嶺山脈と淮河を境に北と南に分けられます。北方は乾燥していて、南方は湿潤した気候です。北方は “暖气”と呼ばれる暖房システムがありますが、南方にはそれがありません。そのため、北方の冬は、外は寒いが室内に入れば半袖でもいいくらい暖かいそうです。それに対し、南方の冬は室外と室内の気温が同じくらいなため、室内でも防寒をしっかりする必要があるそうです。
身長にも違いがあるようで、北方の人は背が高く、南方の人は北方の人に比べると背が低いようです。また、北方の人は豪快で、細かい事には拘らないさっぱりとした性格で、外向的らしいです。一方、南方の人は比較的繊細で、内向的なようです。
中国語の発音については、北方の人は儿化することが多く、南方の人は“z、c、s”と“zh、ch、sh”を分けず、“en”と“eng”、“in”と“ing”もよく混ざるそうです。これを知ったとき、私は高校時代の中国語のリスニング小テストを思い出しました。そのとき先生が“sicai”と言ったのですが、学生の間で答えが“四菜”と“蔬菜”に分かれたのです。なぜなら、どちらも授業で習った単語で、発音は“sicai”でしたが声調が1声+4声だったからです。結局答えは“蔬菜”でした。後から考えてみると、先生は上海出身の中国人だったので、 “sh”が “s”になっていたのかなと思います。
食文化については、北方の主食は小麦で、南方は米です。北方の料理は味が濃く、南方の料理は味があっさりしているそうです。
もちろんこれらの違いは傾向であり、中国の全ての人が当てはまるわけではありません。しかし、日本でも関東と関西で様々な違いがあるように、中国でも南北で違いがあるのがおもしろいと思いました。私はまだ中国に行ったことがないのですが、今後南北の様々な都市に行ってこれらの違いが本当かどうか確かめたいです。