「中国で流行っていること」岡崎葉生(北京大学)

現在中国(北京)で流行っているのは、なんといってもコロナです。友人に最近中国で流行っている事柄を尋ねたところ、真っ先に出たのはやはりコロナの状況についてでした。というのも、中国では11月に入ってから感染者が徐々に増えていき、あっという間に中国における過去最高の新規感染者を記録してしまったのです。

地図アプリで最近陽性者が立ち寄った場所を見ることができる

そのため、封鎖は一気に身近な問題になり、つい先日も北京大学のキャンバス内と留学生が住む寮で陽性者が出たことで数日間封鎖されてしまいました。現在封鎖は解かれているものの、事前にオンライン上で申請をしないと寮から出ることができません。また校外に住む先生方はキャンパス内に立ち入ることすらできないようです。そして申請すれば外出することができるといえ、ショッピングセンターが休業していたり、レストラン内で食事ができないので外出して遊びにいくということもなかなか難しい状況です。

近所のフードコート。椅子が片付けられていて、食事ができない

先日キャンパス内を歩いていると、スーツケースを引いて歩く学生達を多く見かけました。まだ学期は終わっていませんが、状況が悪くなる前に北京を出て地元に帰省する学生が多いそうです。学校側もそういった帰省する学生たちを駅・空港まで送迎するバスを出しています。

いつ何時身の回りに陽性者が出て封鎖されるかも分からない状況なので、飲料水や生活用品、日持ちする食料などを自分の部屋に準備しています。また、私はインドア派の人間なので1日中部屋に閉じこもっていても特段苦ではないのですが、部屋での生活をさらに楽しくするために淘宝で手芸キットや彫刻色付けキットなどを買ってみました。日本でも、家で過ごす時間を楽しむためのD I Yキットや工作キットがたくさん販売されていますが、淘宝には日本ではあまり見かけないものがたくさんあります。例えば中国の伝統凧の作成キットや天坛や紫禁城を作る工作キットなどです。そういった商品の写真や紹介を見ているだけでも楽しいです。

淘宝で見つけた天安門が作れるおもちゃキット

淘宝で買った像に色塗り

日毎にシステムや状況が変わっていて、混乱することもありますが、これも現在の北京の生活を間近で見ることができるという点で面白い経験ができているなと感じています。