11月は、コロナウイルスの影響で学校が封鎖されてしまったので、学校の範囲内で過ごすことを余儀なくされた1ヶ月でした。校内のスーパーや学食と寮を行き来するだけの生活には、窮屈に感じることも少なくありませんでしたが、外に出れなかったこともあってか、多くの同じ寮の留学生たちや、中国人学生たちと交流することの出来た1ヶ月にもなりました。
11月といえば、中国では11/11を独身の日と呼び、大規模なセールが行われることが有名です。私も淘宝を通して様々なものをお得に買うことが出来ました。大学内の快递も11/11に合わせて商品を保管するテントが増設されるほど賑わっていて、そのセールの規模の大きさを実感しました。
私が今関心のあることは、中国の大学入試方法についてです。中国の大学入試は高考と呼ばれ、その試験一発勝負で大学の合否が決まることは知っていましたが、その詳しい制度についてはよく知りませんでした。高考について興味を持ったのは、交流した日本語学科の中国人学生に、何故日本語を学んでいるのかと尋ねたとき、高考の結果で日本語学科に決まったからだと答える学生が多かったからです。高考では希望の大学とその学部を十数個選ぶことが出来るようで、日本語学科の学生の場合、外国語を学びたいという軸があり、日本語だけでなく、さまざまな言語に希望を出した人が多いようでした。希望していない学科に振り分けられてしまう可能性があることや、一発勝負という点は恐ろしくも感じますが、日本の入試制度は複数の受験方法があるもののその分受験料なども莫大な物になってしまうことを考えると、どちらにも良い面と悪い面があると感じました。北京語言大学で出会った日本語学科の中国人学生達は皆優秀で、積極的に私達とコミュニケーションを図ろうとしてくれる方々ばかりで、見習わなければならないと常々感じています。これからも、北京語言大学で出会った友人達を通して、中国語だけでなく、中国の文化や制度、思想などについてもより深く学んでいきたいです。