10月30日に入境後、強制隔離、自主隔離を経て、ようやく11月24日に浙江大学紫金港キャンパスへの入校が叶いました。ここに至るまでに強く感じたことは、人の優しさです。例えば、強制隔離期間中のPCRでは、毎回検査の前に「少し痛いけどがんばってね」と声をかけていただいたり、自主隔離期間中の市内PCRでは、核酸采样点の場所が分からず迷子になっている私に親切な方が道を教えてくれたり、自主隔離寮がロックダウンした際、配達員の方から外卖で注文した商品とは別に差し入れをいただいたり、寮の布団を店員さんが予算を踏まえて一緒に探してくれたりと、挙げ出したらきりがないほどです。中国語はおぼつかず、慣れない生活に右往左往して気が張ってはしまいますが、こうした苦労も、まして人の温かさは尚更のこと、実際に中国に来てみなければ経験できなかったことだと思うと、じわじわと嬉しさが滲んできます。
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強制隔離施設での隔離飯 毎回食べきれないほど豪華なご飯がノックの音と共に届けられました。隔離のWeChatグループでは時に食事に対する議論が起こっており、特に中国人の朝食に対する纯牛奶と煮鸡蛋へのこだわりの強さには驚かされました。
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強制隔離最後の夜の皆既月食
442年ぶりと言われる皆既月食と天王星食を、強制隔離施設で迎える最後の夜に見られたことに、何か不思議な縁を感じてしまいました。私に写真撮影の技術があればよかったのですが、かろうじて撮れたそれらしい一枚です。
寮生活
私が入ったのは校内西区に位置する留学生寮です。同室の学生はメキシコからやって来た院生で、ものすごく親切かつ面白く、また日本のアニメが好きだそうですぐに打ち解けることができました。私の何倍も綺麗好きな彼女のおかげで、部屋は常に清潔に保たれています。留学生寮とはいえ、中国人学生も数多く生活しているようで、至る所で中国語を聞くことができますし、寮封鎖の関係で寮内DingTalkグループが作成されたために、毎日自然と大量に中国語が目に飛び込んできます。授業以外でも中国語を目に、耳にすることができる環境は、とても恵まれていると思っています。寮の外にすら出られない状態はなかなかにストレスが溜まりますが、「无论发生什么情况,老师和同学们都在一起,会陪伴大家的」というメッセージを見たときは、ささくれ立った心が慰められました。
また、入寮翌日に公安局へ居留許可の申請に行ったのですが、隔離が予定よりも長引いた関係で、ビザの有効期限切れまであと1日のタイミングでした。何とかギリギリ間に合ってよかったです。ただ、その数日後には、大学が封鎖され学外へ出られない状態となったため、後悔しないよう「できることはできるうちに(後回しにせずに)やっておく」ことの大切さを感じさせられることになりました。
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西湖にて
自主隔離中に合流した日本人留学生と一緒に歩いて行った西湖での一枚です。「快晴の日に改めて来て、あの船に乗ろう」と約束してからまだ行けていないので、その日が来るのを楽しみに待っています。
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杭州のマンホール
街中で見かけた杭州市内のマンホールです。素敵なデザインだったため、雨でしたがつい撮ってしまいました。
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南宋御街、清河坊
杭州の観光スポットということで、ここにも足を運びました。街並みや賑わいの様子が、まさに私が想像していた「中国」そのもので、見るもの食べるものすべてが印象深かったです。そこで購入した酸奶をもう一度飲みたいです。
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人生初の火锅
勝手が分からず適当に注文したところ、片方は想像を絶するほどの辛さになってしまいました。勿論鍋そのものは美味しくいただきましたが、胃薬が必要になるほどの衝撃でした。
自身の関心のあること
今関心があるのは、やはり食です。強制隔離の時から感じていましたが、杭州の料理はとても美味しいです(はやくも体重計に乗るのが怖くなってきました)。ただ残念なことに、先日学内に陽性者が発生した関係で大学、そして学生寮が封鎖されてしまい、自由に外出できない状態なので、お目当てを食べに行ける日が待ち遠しいです。
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浙江大学の南門
タクシーに乗車したまま浙大通行码(蓝码)を提示して入校し、入寮の手続きを終えた後、校内を探検中(迷子中)に撮った一枚です。