中国政府の指定よりも長い、大学が指定した14日間の隔離を終えやっとキャンパス内に入ることを許された清華大学は、端から端まで歩くと30分はかかるほど大きく、まるでひとつの街かのようです。到着して7日間は「過渡期」という教室や食堂には入れないけれど散歩等は許されるという移行期間があったので、学内を毎日1万歩歩き回っていました。キャンパス内に川が流れていたり、本格的な庭園があったりと驚いたことは数えられません。
食堂は15個ほど?正確には数えきれないほどあります。食堂のご飯は中国各地域の料理や東南アジアの料理、ベーカリー等とさまざまな種類があり、何を食べても美味しくて1食5-15元程度と良心的な価格です。
スーパーやコンビニ、チェーンの飲食店もあってキャンパス内で全てが事足りる設計になっています(先日SUBWAYとKFCを見つけました)。外のレストランからすぐデリバリーも可能なので、ストレスなく毎日とても快適です。
社会人時代は一人暮らしをしていたのですが、家事は毎日の負担でした。しかし清華大学で生活していて、自分がしないといけない事は洗濯くらいです。掃除すら2日に1回、シーツ交換は7日に1回寮の方にやってもらえます。このような恵まれた状況で勉学に励めることは心から幸せなことだと思います。
寮は二人部屋で、大学の学部に通う韓国人の留学生と同室です。生活習慣が近い彼女とは気が合い、快適かつ穏やかに生活できています。良いルームメイトに出会えたことで、同室の相性というものはとても大切だと思いました。寝る前にお互いの国の言葉でおやすみと言い合う時、とても安心するものを感じます。
今のところ北京市内は自由に外出できます。クラスメイトが教えてくれたネイルショップに行って施術してくれる店員さんと2時間ほどお話ししたり、クラスメイトと茶城に出かけてお茶を振舞ってもらいながら4時間ほどお茶についての話を聞いたりと北京内でできることを満喫しています。
大学では先日言語交換相手の学生を紹介してもらいました。大学時代の専攻に近いものがある子2人と、奨学金をいただいたとき掲げた目標通りにこれから毎週交流していこうと思います。
授業は「総合」「スピーキング・リスニング」「リーディング・ライティング」の3つに分かれており、渡航できているクラスメイトは17人ほど。オンラインで受講する生徒は5人で、基本的に先生が授業で3回は発言(音読)する機会をくれます。
対面授業になってからは思ったことを口にする機会が増えるようになりました。小さくでも先生の問いに答えられ、それに対し反応があることで、大変だったけれど北京に来てよかったと思う日々です。
基本的に授業の内容は理解していますが、私は渡航前から難しく感じていた発音がまだまだです。中国語の発音は口の形や舌の置き方まで変えなくてはならないのだとわかっていても毎日苦戦しています。本当に長い道のりですが、一音ずつ覚えていきたいと思います!