先々週まで中間テストがありました。ペーパーテストだけでなく、スライドを使った発表やスピーチの準備をしなくてはいけなかったのでしばらく遊びに出かけられていませんでした。そのため、テストが終わったすぐの週末にはいろんなことに挑戦してみました。まず美容院に行ってみました。予約するために使ったのは「大众点评」というアプリです。このアプリではレストランや美容院の予約から、映画や飛行機のチケットの購入などありとあらゆる娯楽活動の予約、購入ができます。驚いたことにペットの避妊手術の予約までできるようです。美容院では、しどろもどろながらも自分の望む髪型の希望を伝えることができ、満足できる出来栄えになりました。日本の美容院ではあまり見かけないサービスとして、飲み物やお菓子をもらえました。これらのサービスはまだ想定内でしたが、シャンプー台の椅子がマッサージチェアになっていて、私が横たわると同時に全身をマッサージし始めたのにはあまりにも想定外で笑ってしまいました。すると美容師さんにマッサージがくすぐったくて笑っていると思われて、電源を止められてしまいました。少し残念・・・。
さて、美容院を出た後は京劇を見に行きました。中国人の友人に京劇に興味があると話したところ、教えてもらったのが「大麦」というアプリです。このアプリでは主に展示やコンサート、演劇などのチケットを購入できます。京劇観劇というと、料金が高そうなイメージがあるかもしれませんが、意外にも安価で購入することができます。私は公演の前々日にチケットを購入したところ、140元の席を購入することができました。この席はもともと200元で販売されているようですが、アプリを通して購入することで安く購入できるようです。私が見たときには売り切れていましたが、70元で買える席もあるようでした。映画感覚で京劇を見に行けるというのは学生にとってはありがたいです。私が見た演目は『好汉武松』です。笑いあり、涙あり、乱闘ありのストーリーで楽しく見ることができました。「曲がったことが大嫌いな男が、実兄を殺した悪い嫁と浮気相手をとっちめる」という分かりやすい話なので、話の内容を知らない人でも楽しむことができると思います。現地での観劇ならではの楽しみとして、観客達の掛け声を聞くことができるという点があります。京劇では、役者が登場したときや、難易度の高い技や歌を披露したときに、観客達が「好!」という掛け声をかけます。京劇はよく中国の歌舞伎というふうに紹介されていますが、客席から掛け声がかかるという点も共通点の一つかもしれません。ちなみに私の隣に座っていたおじさんは、「好!」というはっきりとした掛け声でなく、「エウッ!」という唸り声のような掛け声をしていて面白かったです。京劇を見るのが好きなので、北京にいるうちにできるだけたくさん観劇しに行きたいと思います。いつか私もタイミングよく「好!」と掛け声をかけられるようになりたいです。