「留学を開始して困ったこと、面白かったこと」芳賀明里(北京語言大学)

留学が始まり1か月経ちましたが、私はまだ中国に行けておらず自宅でオンライン授業を受けています。北京語言大学の授業を受けるまではずっと独学で中国語を勉強してきたため、当たり前ですが自分1人での勉強とオンライン授業とでは学ぶテーマやボリュームが大きく違います。毎日とにかく単語を調べて例文を作ったり、教科書の文章を覚えたりと必死です。特に授業中の発言、発表の準備、課題などのアウトプット、また先生や学生たちとのコミュニケーションは大学の授業だからこそできる学習であると実感しました。

 

池袋にある中国料理屋。日本語が全く聞こえてこない環境で、店員さん達の話す内容が少し分かるようになって嬉しかったです。

そんなオンライン授業を受けながら困ったことといえば、話すことの難しさです。授業中や授業に関するやり取りは全て中国語で行われ、その間はとにかく授業についていく、失敗しても発言してみる、などを意識して受けています。これまで中国人と言語交換するなどのアウトプットはあまりやってこなかったので、聞き取れても自分の頭にある内容を中国語で口に出すことがこんなに難しいのかと毎度とてももどかしいです。

例えば何か質問された時に「はい/いいえ」だけの返事になってその先の説明が言えない、ということがよくあります。それでも、たった1か月授業を受けたり課題をこなす中で、最初よりは確実に進歩していると感じています。会話の先生が「多听多说(沢山聞いて沢山話す」が重要と話していましたが、地道に「多听多说」を積み重ねて自分の意見を言えるように頑張ります。

アプリを開くと最初に出てくる画面。「学習は一種の信仰だ」という一言が…。

面白かったことは、まずアプリで授業が管理されることです。今は日本の大学もアプリで管理しているのか分かりませんが、「学习通」というアプリで授業の録画や資料、小テスト、課題提出、時間割など管理されていて、そのハイテクぶりに驚きました。数独や豆知識クイズも楽しめる上に「学习通」に登録している他の学生とランキングを競ったりもできます。大学がそのようなアプリを活用していること自体私にはとても新鮮に感じるし、現地には行けない状況下で学習するにはとても助かっています。