「留学に向けて取り組んだ準備と留学に向けての思い」佐藤 穂乃美(中央戯劇学院)

6月末に日中友好協会を通して採用大学決定のご連絡をいただき、自分が中央戯劇学院に採用されたことを知りました。採用決定前に一度中央戯劇学院からメールが届いたことがありましたが、「奨学金の申請資料の証明写真を再提出するように」という内容だった為、自分が採用されたのか、まだ審査中なのかがわからなかったので、正式に通知をいただいたことで公費留学に合格したという実感が湧きました。また、わたしは2019年に北京に留学していた経験があるのですが、コロナウイルスの影響で帰国が早まってしまった為、再び北京で勉強できることも大変嬉しかったです。

2019年留学時の北京①

2019年留学時の北京②

しかし、採用大学決定の時点ではまだビザ申請は受付停止中、日本から北京への直行便も再開されていませんでした。また、渡航後の隔離日数の変動等、中国のゼロコロナ政策にも度々変更が見られた為、毎日関連ニュースをチェックし、情報収集を行いました。中国は特に入国制限が厳しく、地区によっても政策が異なる為、コロナ渦での中国留学をするにあたり事前の情報収集は非常に重要だと感じています。個人的にはTwitter等のSNSがとても役立ち、自分と同じ境遇の方が多い為、必要な情報共有をしつつ、さらにお互い相談をし合うことで不安点の解消にも繋がりました。

中国語学習に関しては、留学開始までに語彙力を鍛えたいと思い、空いた時間にも単語を学べるよう電子書籍の参考書を使用しています。わたしは2年前に中国語検定2級をすでに取得していますが、曖昧に覚えてしまっている単語も多く、取得から時間も経っている為、中国語検定2級レベルで音声ダウンロードができるもので学び直しています。また、中国語の動画を視聴し、会話表現を確認しています。勉強というよりは、単純に動画を楽しむ目的で視聴しているのですが、気になった表現は調べるようにしています。中国の芸能人のVlogやバラエティ番組を視聴することが多いのですが、中国語字幕がついているものがほとんどなので、聞き取れなかった内容の確認もできます。

中国語学習に使用している電子書籍

動画視聴に使用している中国のSNSと動画アプリ

8月に入ると、中央戯劇学院から秋学期はオンライン授業を行い、留学生は時期を見て入国させるとの連絡がありました。もともと現地留学を強く希望しているわたしにとって非常に残念な知らせで、モチベーションも下がってしまいました。可能ならば入学延期をしたいと伝えていますが、8月末現在、再度問い合わせても延期に関しては連絡を待つようにとしか言われていません。先日X1ビザも再開され、他の大学への留学生の中にはすでに渡航準備に入っている方や、入学延期が決定している方もいますが、わたしは今までと変わらず情報収集を行っている状況です。不安ばかりですが、今は入学延期できることを願いつつ、オンライン授業を受けることになったとしても、気持ちを切り替えてしっかり取り組もうと思っています。