「留学に向けて取り組んだ準備と留学に向けた思い」岡崎葉生(北京大学)

この度、普通進修生として北京大学に一年間留学することになりました。私が2022年度の奨学金生に出願した2022年1月時点では、留学生が中国に渡航することはできなかったため、半ばオンライン授業を受けることを覚悟していました。しかし、嬉しいことについ先日(8月中旬ごろ)留学ビザの発行が開始されました。私は8月30日に大阪の中国ビザ申請センターで留学ビザの申請をすることができました。申請がうまくいき順調にいけば9月中に中国に渡航する予定です。

ビザ申請センターの待機番号券。ドキドキ・・

私は現在大学3年生で、中国語を専攻しています。私の所属する学部ではカリキュラムとして2年生の秋から一年間の留学が義務付けられています。そのため本来であれば去年の秋から北京大学に留学し中国語を勉強するはずでした。しかし留学ビザ発行の停止を理由に現地への渡航はできず、オンラインで授業を受けることになりました。オンライン授業での利点ももちろんありました。例えば、オンラインという特性を活かし北京大学と上海外国語大学、二校の授業を受けることができました。しかし中国語を使う機会が授業以外にほとんどなく、また中国での生活を味わうことができないまま留学期間を終えてしまうのが惜しく、日中友好協会の奨学金に出願し現在に至ります。

 

 

奨学金に合格した後、留学のための準備としていくつか申請手続きをしました。その中で困った出来事があったので、次の年度の方の参考になればと思い書かせていただきます。北京大学の入学申請の際には、必ず一名以上からの推薦状を要求されます。私は推薦状が必要ない普通進修生(A)で奨学金を申し込んでいたため、推薦状は必要ないと思っていて用意していませんでした。そのため急いで大学の先生に推薦状の執筆をお願いすることになってしまったので北京大学を志望される方は事前に用意しておくことをお勧めします。(日中友好協会の方にお聞きしたところ、推薦状がいらない枠であれば他の大学では推薦状は要求されないようです。)

 

さて、順調にいけば渡航まで2週間です。グリーン健康コードを取得しないといけないしP C R検査を受けられる所や保険も探さないといけません。実は荷造りもまだ済んでいません。隔離のホテルどんな感じだろう、私のクレジットカード使えるかな、ちゃんと大学の寮まで辿りつけるかな・・などなど現地についてからの心配事もつきません。パンデミックでなかったらもっと入国や準備も簡単だっただろうに、という恨めしい気持ちがありつつも、後々振り返ったらこういった出来事や多少の困難も良い思い出になるでしょうし、パンデミックの中海外留学に行くというのも面白い経験だと思います。あまり気を張りすぎず自分らしく北京での留学生活を送りたいと思います。

私は北京の歴史や美術に興味があります。そのため以前北京に旅行に行った際も北京の胡同や四合院、故宮博物館などを楽しく見ていたのですが、短い旅行のため全てをゆっくり見ることはできませんでした。(特に故宮は広すぎました!)今回は北京で生活するのですからゆっくりとあちこちを見物しに行こうと思います。また美術館や博物館を巡ったり、北京大学での催しや施設を利用したりするのも楽しみです。

長崎のちゃんぽん屋さんに飾ってあった孫悟空の彫り物。最近見た京劇の演目だったので嬉しくてパシャリ

 

北京博物館通票。北京の博物館などの施設の割引などを受けられるらしい

 

2016年年末の故宮博物館