「私にとっての日中友好活動」豊増日菜(清華大学)

中国留学の中でたくさんの人に出会い、助けてもらったり優しくしてもらったりしながらいろんな話をしました。

言語交換相手2人とは1週間に1回は交流し、気ままに、時には真面目に会話を重ねました。さっきまで食堂のメニューについてあれこれコメントしてたのに、日本では政権交代したらどう社会が変わる?なんて質問をくれる…2人の言語交換パートナーは年下ながらいろんなことに興味と知識があり、私が言葉を探す度に中国語の単語が何が合うか考えてくれてとても勉強になりました。またこのような関係を通じて、発信したいとか喋りたいと思いがちな自分ですが、相手の話を聞くタイミングが多くあり、交流の受け手として存在する瞬間の大切さを何度も感じました。

奈雪的茶というドリンクスタンドとCCさくらのコラボ。限定の特典は開店1時間で売り切れていました!

また、私の友人たちは今女性が置かれている婚姻の状況や、将来子供を持つということについて、一緒に考えてみて議論することが好きな子が多かったように思います。留学生同士やルームメイトとの会話でもよく話をしましたし、重慶で出会ったお姉さんは私が自分の考えを話すことを喜んでくれ、「違う場所で生まれた私」とまで言ってくれました。

お姉さんと趣味は全く違いましたが、それでもこんなに波長があったのは共通の話題について一緒に考えられたからだと思います。習慣や元々置かれた環境など、たくさん異なる点があってもそれぞれ一緒に考えられる話題というのは存在していて、一つ一つの会話を大切に真剣に扱うことが、未来の日中友好に欠かせないことだと考えるようになりました。

重慶の本屋にて日本の漫画作家さんの20周年を祝うパネルが

帰国に際しソウルに寄りました。同級生たちと韓国で中国語を話しながら毎日遊んで楽しかったです!

7月中頃に日本に帰国したのですが、現在進行形で準備していることがあります。

私は大学時代中国をモチーフに作品発表をしてきたファッションデザイナーについて研究し、卒業論文を書きました。その際同級生たちが卒業論文を読んで「面白い」「中国に興味が湧いた」と言ってくれたことで、文化というものがつながりを生むことができるのだと実感しました。

今、私は自分の興味あって留学で見聞きしたり考えたりしたことを一冊の小冊子にまとめようとしているところです。これを発表することが私なりの日中友好活動だと留学前から考えていたので、引き続き制作頑張ろうと思います!

北京の本屋にFRUiTSという日本のストリートスナップ雑誌の古本が並んでいました