私は中国留学中にこれといって日中友好のイベントや大会などに参加したり、日中友好協会関連の行事に参加したりといったことはありませんでした。しかし、中国のいろんな場所で人と交流したことで、日中友好に少し貢献できたのではないかと思っています。
私の留学先大学があったのは北京でした。北京では、日本語を勉強している中国人の学生と遊びながら日中友好について意見を交わしました。また、学内の本科生の宿題(ショートフィルムの製作など)を手伝う過程で日本のいいところを伝え、中国のいいところを教えてもらったこともありました。幸運なことに、私の学校では留学生の人数が少なかったこともあり、私は学内で同年代の学生と話す機会がたくさんありました。
私がこの留学期間で旅行した場所、天津・貴州・上海・青島・内モンゴルでもたくさんの出会いがありました。特に貴州と内モンゴルでは、道中小さい子どもからおばあさんまで、幅広い年代の中国人の方とお話しする機会がありました。同じく旅行で来ていた人もいれば、現地の人もいました。汽車やバスで隣に座れば会話が始まり、私を日本人と知ると「日本の桜が好き」「日本のゴミ分別はすごいって知ってるよ!」「舞妓さんって本当にいるの?」「日本人は本当に礼儀正しくて好き」など私よりも強い熱量で日本に興味を持ってくれているんじゃないかと思うくらいの日本へのラブコールをくれました。歴史や政治の話など敏感な話題に触れることもありましたが、多くの人は冷静な目線で今の日本を評価し、日本と中国の友好と平和を強く願っているようでした。こうした旅の途中での出会いを通して、私は中国人の人への温かさを身をもって実感すると同時に、出会った多くの中国人の、1人目の日本人の友人になることができました。とても光栄なことです。帰国後も微信で連絡を取り続けたいと思います。