「留学中の日中交流と中国語を学ぶ楽しさ」橋本采悠加(上海財経大学)

帰国して2週間が経ち、日本に帰ってきた安心感と、中国生活の恋しさも感じます。帰国してからは、中国の友人とウィチャットを通じて連絡は取っているものの、中国語を日常生活で使う機会がないと、やはりみるみるうちに忘れていくのだと改めて実感します。

留学中には2回、日中韓友好イベントに参加しました。このイベントは大学で行われているものではなく、上海で日本語や中国語、韓国語を勉強している、話せる方と交流できるイベントです。参加している方の割合は、日本人や韓国人が少なく、中国人が多いです。なので毎回多くの中国人と知り合うことができます。中国人だけでなく上海にいる日本人の学生や仕事をしている人、幅広く出会えます。私は1年間オンライン授業だったので、大学以外の友人もこの場所で出会い、今でも仲良くしてもらっています。参加人数によりますが、大体4、5グループ分かれ、トークテーマは自由で、日本語や中国語で会話します。日本に留学したことがある方や仕事で日本語を使う方、さらには日本の俳優を好きになり、そこから勉強するようになった方、日本に興味を持ったり、日本語を勉強するきっかけは人それぞれ違いますが、みなさん楽しく学んでいるイメージが強かったです。

交流イベントで知り合った日中韓の方々とご飯

イベントで仲良くなった日本人と杭州

外国語を勉強していると、正直諦めたくなる時もありますが、言語を使って交流する楽しさは必ず感じることができます。楽しいと感じることができなければ、長く続けることは困難だと思います。私は留学中に自分の意見や考えをクラスメイトに伝えることができたとき、中国語を学ぶ楽しさを感じました。オンライン授業が始まった去年の9月は、クラスメイト同士のコミュニケーションがまだうまく取れず、会話のずれや、聞き取れない部分が多く、気まずい空気に何回もなりました。上海にいるクラスメイトとはご飯を食べに行ったり、バスケをしたり交流する機会はあるので、お互いの成長をより感じることができます。ある時は、将来自分の国と中国を結ぶ貿易関係の仕事がしたい、そのために経済や経営、金融の分野を学びたいと語ってくれました。私も帰国後は、大学の専攻だった観光に携わる仕事をしたく、近年は中国人観光客の増加から中国語を活用できる機会も多いだろうと、このように中国語を使ってお互いに夢を語り合えるようになったことが、学んできて良かった、交流することは楽しいと感じた瞬間でした。

クラスメイトと自転車で外灘

クラスメイトの誕生日会