私の暮らしているまちは、中国で最も有名な大都市の一つ、上海です。上海最大の魅力はなんと言ってもその街並みだと思います。上海は中国の商業・金融等の中心地であるため経済発展が目覚ましく、中でもここ30年で急速に発展した浦东新区には超高層ビルが立ち並んでいます。私が初めて浦东新区を訪問した際には、東京よりも遥かに高い超高層ビル群に圧倒されてしまいました。しかし、それと同時に上海には、歴史的な西洋の建物も多く残されています。このような古い建物におしゃれなカフェや飲食店が入っている風景は、まさに古今東西の融合と言うことができると思います。超高層ビル群と歴史的な街並みのコントラストこそが上海最大の魅力であると私は考えます。
上海は国際都市であることでも知られています。市内中心地のバー等は毎日多くの外国人で賑わっています。夜になるとほとんどが外国人で、別の国にいるような錯覚に陥ってしまうことも多々ありました。中国現地人はもちろんのこと、世界各地から中国に集まった人々と交流ができるのも上海の魅力の一つではないでしょうか。
私は、上海にないものはないのではないかと考えます。きらびやかな街並みを楽しみたければ浦东新区や外滩、西洋風の街並みならば武康路や新天地、古き良き中国を感じたければ豫园や朱家角、ショッピングを楽しみたければ南京东路や静安寺、テーマパークに行きたければ上海ディズニーランド…。さらに、自然や中国の歴史を感じることができる人気観光地・杭州/苏州までも高速鉄道に乗って1時間以内で行くことができます。上海で生活していて退屈だと感じることはないと、自信を持って言うことができます。
私が上海に来る際心配していたことが2つありました。1つ目は訛りです。上海人の間では上海語が話されているので、普通话で会話をする際には上海の訛りがあります。最初は聞き取るのが難しいと感じていましたが、生活をしていくうちに少しずつ慣れていき、今ではかなり聞き取れるようになったと感じています。最初のうちはこの訛りが私にとっての壁でしたが、今では、北京人のような綺麗な普通话の発音だけでなく、少しクセのある普通话も聞き取れるようになり、むしろ一石二鳥であったと感じています。2つ目の心配は物価でした。上海は中国の中でもかなり物価が高い方なので、奨学金で生活をするにあたってかなり節約をしなければいけないのではないかと心配していましたが、実際には、奨学金だけでも何不自由なく生活することができました。週末には市内に遊びに行く余裕もありました。
中国留学に行くにあたって、魅力溢れる国際大都市上海をおすすめしない理由がありません。