自分にとって慣れない土地にきた時、全てが思い通りで満足できるとは限らない。そのため、世界中のどの場所にいても、自分と自分がいるその土地における自分が好きな場所やモノを見つけることは非常に大切だと感じる。なぜならば、それらのモノや場所が、その土地と自分自身をつなげ、その土地に対する愛着や包容力を持つ上での重要な一要素になると考えるからだ。だから私も北京に来た後、「私のお気に入り」を見つけてきた。今回は、私の北京でのお気に入りを3つ、皆さんにご紹介したい(店名と住所は中国語表記)。
老北京布鞋
住所:北京市東城区交道口道帽兒胡同甲43号(最寄り駅:什刹海駅)
老北京布鞋とは、北京発祥の伝統的な靴のことである。非常に軽量で、特に女性の型に関しては、足元を可愛らしく飾る靴の上のデザインと靴になっており、現代の服装やチャイナドレスを問わず、合わせやすい。北京の歴史的な古い街並みが残る鼓楼大街や南鑼鼓巷、前門などで老北京布鞋を販売する店がある(ブランドもいくつか分かれている)。上記の住所の店は、私が何度かお世話になった場所だ。店内は狭いものの値段は他の店舗よりも割と安価であり、店主も女性の方で親切だ。購入後の商品も無料で郵送してくれるため、荷物になるのを心配せずとも済む。ぜひ、布鞋のお店を見かけた時、または近くへ訪れた際は一度立ち寄っていただきたい。
聚恩园
住所:北京市東城区南鑼鼓巷沙井胡同11号(最寄り駅:南鑼鼓巷駅)
聚恩园は、北京の伝統的な食である「春餅(チュンビン)」を味わえるレストランである。
春餅の食し方が正しくないとコーチングしに来てくれる少しお節介な店主が、北京の伝統的建築住居である四合院の中で営んでいるこのレストランは、春餅の味の本格さだけではなく、五感を通して、北京の伝統的な雰囲気をも味わえる空間となっている。こちらも、北京に留学を予定している方、または北京を訪れる予定のあるかたはぜひ一度足を運んでいただきたい。
動画:店主による春餅食べ方のレッスン
国贸商城6层露台(6階テラス)
住所:北京市朝陽区建国門外大街1号北京国貿商城 北区6层
国贸商城の中のテナントは全て高級ブランド店ばかりで、普通の留学生にとってはブラインドショッピングしかできない場所である。だが、ここの6階にあるテラスは北京大学が所在する海淀区にはない、北京商業中心地の大都会を無料で一望できる夢のような場所だ。誰にでも大都会の景色を眺めたいときはあるに違いない。私自身、開放的な気分になりたいときはよくそこを訪れたものだ。週末や夜は人が多いので、人が多いのが苦手な方は平日に行くことをおすすめする。