雲南大学は东陆と呈贡2つのキャンパスがあり、私は东陆校区で生活しています。东陆校区には汉语国际教育学院の本科生と一部の学院の修士と博士しかおらず、大部分の学生は呈贡校区で生活を送っています。东陆校区にいる学生の約半数が留学生で、中国人学生と知り合うのが難しいという難点がありますが、それを除けば私は东陆校区を気に入っています。まず、东陆校区は小さいため、キャンパス内でバスや電動車に乗る必要もありません。どこに行くにも数分歩けば着きます。东陆校区内には歴史の長い建物が多いのも特徴です。また、东陆校区は昆明の中心部に位置しており、買い物をしたり観光したりする際にもとても便利です。反対に、呈贡校区は昆明の郊外に位置している大きな新キャンパスです。キャンパス内に湖や花畑もあり、景色がとても綺麗です。
雲南大学の特徴として、他の大学と比較して日本人留学生が少なく、代わりに東南アジアの留学生がとても多い点が挙げられます。昆明という省都に位置しているにも関わらず、現在に至るまで1人の日本人研究生にしか出会っていません。そのため、初対面の人に自身が日本人だと言うと驚かれたり、日本について沢山質問されたりします。日本人の少ない環境で日本語に頼らない留学生活に挑戦したい方にはとてもお勧めです。雲南省は中国の西南部に位置しており東南アジアの国々にとても近いため、雲南大学で多いのはベトナム、ラオス、タイからの留学生です。中国留学しながら東南アジアの国々についても理解を深めたいという人がいれば、雲南大学以上に適した大学はないと思います。
雲南大学は今年の4月20日にちょうど百周年を迎えました。そのため、4月にはミニマラソン大会、音楽祭、晩会やドローンパフォーマンスなど百周年を記念して沢山のイベントが開かれました。どれも日本の大学では中々見られないような盛大で大規模なものでした。また、4月から5月にかけて沢山の雲南大学OBOGが帰ってきてキャンパス内で写真を撮ったり談笑したりする姿が見られました。たまたま写真を撮るのをお手伝いしたOGの方が、雲南大学卒業後に埼玉大学で博士号を取得した経歴の持ち主という素敵な出会いもありました。私が雲南大学で生活するのも残り1ヶ月余となりましたが、1日1日を大切に、キャンパスライフや人との出会いを楽しみたいと思います。