私の留学する復旦大学の自慢は、何と言っても有名大学であることです。1905年に創立された復旦大学は長い歴史を持つ名門大学の一つで、「北の北京大学、南の復旦大学」という言葉も有名です。17の学院、69の系、73の専攻科を有する大規模校で、学生数は3万5千人にものぼります。留学生も多いことで有名であり、毎年多くの国と地域から7000人もの留学生が集まります。私が渡航した2022年10月頃は、コロナの影響で中国に来ることができず、オンラインで授業に参加する留学生が多かったのですが、コロナが収束した現在、キャンパスも国際色が増し、活気を取り戻しています。
主に留学生が生活する邯郸校区の北区には、以前にもレポートで紹介した通り、立派な食堂や学生スーパー、23階建ての大きな留学生寮があります。この留学生寮は今現在も改修工事中で、今年の夏から入居可能なようです。寮の一階には24時間営業のコンビニや自習スペースもある上、寮から歩いて数分の距離に24時間営業の飲食店もあります。10分ほど歩けば、「大学路」という、飲食店が集まり毎日賑わいを見せることで有名な道や、「五角场」という商業施設の集まった区域もあり、生活に不便を感じることはありません。このような立地も復旦大学の魅力の一つであると思います。
優秀な学生を数多く輩出している復旦大学は中国語教育にも定評があります。語学留学のクラスは9つのレベルに分かれており、基本的にどのクラスも「精読」「読解」「会話」「リスニング」「作文」等の授業を週に10コマほど受講します(1コマ90分)。実はこの5つの科目も繋がっており、精読の授業内で習った単語が会話やリスニング等の授業でも出てくるように構成されています。このようにして同じ単語に繰り返し触れるおかげで、定着しやすいと私自身も感じています。私は現在9つのレベルのうち上から2番目のクラスにいるため、「新聞読解」や「ニュース聴解」といった比較的難易度の高い授業も受けているのですが、言語教育を専門とする先生方が一つ一つ噛み砕いてわかりやすく説明してくださるので、着いていくことができています。
中国には魅力的な大学が多く、渡航前にはどの大学にするかたくさん悩みましたが、今では復旦大学にして大正解であったと感じています。復旦大学では快適な、充実した学生生活を送ることができると、自信を持って言うことができます。