日本と中国の大きく異なっている点の一つといえば、人と人との距離感だと思います。留学開始後まず驚いたのが先生との連絡手段でした。日本で先生に連絡する際は言葉遣い等にも十分に気を付けてメールを送るのが普通ですが、中国では連絡は基本的に全てWeChatで行います。連絡の内容も堅苦しくなく、まるで友達のようにスタンプを送り合ったりもします。日本で先生とこのような距離感で接したことがなかったので、最初は少し驚きました。また、中国では、先生や赤の他人に対しても「再见」と同じくらいの頻度で「拜拜(バイバイ)」という言葉を使います。街中で知らない人に話しかけられることも日本より何倍も多いです。このように人と人との距離が日本よりも近い理由の一つは、中国語には敬語の活用がないからだと思います。日本と同じように敬語の活用がある韓国の友人たちも、私と同じように中国の人と人との距離感の近さに驚いていました。中国語にももちろん目上の人に使う単語等はありますが、日本語や韓国語のように明らかに語尾を変化させる敬語の活用はないため、目上の人や他人との線引きが日本や韓国ほどはっきりとしておらず、距離感が近いのではないかと私は考えます。
中国で生活していて実感した日本との違いは、フードデリバリーサービスやインターネットショッピングの普及率です。日本でのUberEatsにあたる饿了么,美团外卖、日本でのamazonや楽天にあたる淘宝は中国での生活に欠かせず、中国では老若男女問わず誰もが一度は利用したことがあるのではないかと考えます。中国のフードデリバリーサービスやインターネットショッピングの特徴はとにかく安くて速いことです。日本でUberEatsを頼むと高額な配送料がかかる上、到着まで1時間ほどはかかってしまうイメージです。それに対し中国の饿了么,美团外卖は配送料も高くても2-300円ほどのイメージで、割引券も頻繁に配布され、注文してから20-30分ほどで到着する場合が多いです。ネットショッピングサイトの淘宝もとにかく安く、広大な中国の各地から発送されているにも関わらず2,3日ほどで届く場合が多いです。このような点において、中国での生活が日本よりも便利であると感じることが多いです。