私は元々机に向かって文法や漢字をひとつひとつ解説読みながら覚えていくという勉強方法が苦手なため、日本で独学していた時から自分なりに楽しく勉強できる方法を試してきました。個人的には、読解よりもリスニングや自分で話す時に文章を組み立てることに重きを置いて勉強してきたような気がします。漢字は見ればなんとなく分かりますし、新たな漢字を覚える時もそこまで苦は感じていません。しかし、生活する上で聞き取れない、授業で何を言っているか分からない、そういった状況の方が、読んで分からないことよりも困ると思い、授業以外では耳と語彙力を鍛えるための勉強を重心的に行っています。今回は、私なりに試してよかった勉強方法を2つ紹介します。
听写
私が特にやってよかったと感じているのが、聞いた音声の内容を書き取る听写(ディクテーション)です。音声素材に使っているのは、人民日報アプリのラジオにある様々なテーマの音声、HSKのリスニング問題、教科書、BitEx中国語学習ポータルサイト、ドラマなどです。听写の良いところは、自分が聞き取れない単語がだんだん聞こえるようになった実感が湧くことや、自分がどの発音や単語が苦手なのかはっきり分かること、分からない単語でもピンインだけ聞き取れるようになること等があると思います。教科書音声の場合は予習復習にもなります。方法は、ただ音声を聞いて書き取り、後で確認して再度書き取り、分からない単語を書いて覚えるというとてもシンプルなものですが、1週間に3〜4回を数週間続けただけでもリスニング力が上がった実感がありました。音声の長さは30秒程度のものから3、4分のものまでバラバラでその時の気分によって変えています。特にドラマですと、教科書のように綺麗でゆっくりな音声とはまた違うのでよりリスニングが鍛えられるような気がしました。
例文検索と作文
新しい文法や単語に出会った時、とにかく例文を沢山見るようにしています。授業で紹介される例文は少ないですし、同じ単語を使っているのに他の文章になった途端分からなくなるという時が私は多いので色々な使い方を見て慣れることが大事だと思いました。例文を調べる方法は主に2つあり、中国語辞書weblioの例文検索と造句网(https://zaojv.com)です。また百度で「◯◯ 作文」と検索すると他にも沢山出てきます。こうして例文を見て慣れる以外にも、その単語を使った例文を自分で作るということもできるだけ行っています。個人的に身に付くと思ったのは、主語を好きな芸能人の名前にしたり自分に寄せて作ったりすることです。作った例文に自信が無い時は中国人の学生に添削してもらい、より良い表現に直してもらうこともあります。自分で文章を作ることで、HSKの作文パートや普段の会話時にも引出しが増えて役に立っていると思います。
私は文法や語順が苦手で、留学前はあまり勉強してこなかったのですが留学で授業を受けながら文法や語順の大切さに気づくことができました。語学は色々な方面を総合的に強化してこそ力がついていくものだと思うので、これから自分なりの勉強方法も模索しつつ基本の文法や語順も蔑ろにせず伸ばして行きたいです。