3月、北京では寒さを乗り越えた植物たちが芽を吹き始め、梅の花は満開となりかすかな甘い香りを漂わせている。凍える単色の寒い冬から一転、春を迎え入れ街並みが自然の様々な色で埋め尽くされ始めた。日本の友人から桜の写真が送られてきた際、日本文化との深い繋がりのある桜の存在を忘れかけていたことにふと気づいた。今年は桜に代わり、梅の花が私に春の到来を伝えてくれたようだ。
(動画1:北京大学内の桜)
春の訪れを悦ぶ一方で、留学6か月目にして中国語学習に対する初めての挫折を経験した。留学に来たには一番レベルの高いクラスに行ってみようと思い今学期は一番難しい中国語のクラスを選択したが前学期とは比較できないほど内容が断トツで難しい。先生の話すスピードもとても速く、「あ、習った単語聞き取れた!メモしとこう!」と思っている間にどんどん先に話が進んでいってしまうため、真新しい言語を一から習っている気分だ。しかし圧倒的に前学期よりも学びが多く、日々中国語だけではなく、合わせて中国文化に関しても勉強しているような感じだ。今学期の授業を通して、中国語という言語がどれだけ言語、そして孔子の思想と切っても切り離せない関係にあるものだと感じた。自分の中国語における弱点を克服するためにも諦めず残り3か月引き続き学び続けようと思う。もし留学を検討されていてかつ私と同じ、普通進級生で語学メインに学習する予定の方がいて、クラス分けがテストの点数順ではなく自分で選択でき、どのクラスにしていいかわからない場合、自分のレベルより2つほど上のレベルに行けば学べるものが多いだろう。勇気を振り絞りクラスを選択してもらえたらと思う。
(動画2:選択授業での演劇の様子)
選択授業での演劇の様子迷ったら参加してみる、挑戦してみる、この精神を3月は大切にした上で様々な活動に参加してきた。残念ながら深さでいうとまだ物足りないが、4月は関わりの「深さ」も重視して活動に取り組んでいきたいと思う。