「北京渡航を目前に控えて」刀禰千春(北京電影学院)

やっと私にもこのチャンスが巡ってきたか!と本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。北京に渡航できることになりました。

冬休みの間、実は留学の準備をしながら、サークルの活動にも参加していました。私が所属しているのはミュージカルサークルで、この2月に同期の仲間たちが卒業するのに合わせて卒業公演を行いました。その練習の忙しさや楽しさが、留学に行けるのかどうかよくわからない、宙ぶらりんな状態だった時期に、私の不安定な精神を支えてくれていたことは間違いありません。

半年間、オンラインとはいえ中国に留学して気づいたことがあります。私は自分が思っているよりも「日本人らしい」ということです。今まで、私は自分自身のことを良い意味でも悪い意味でも、「マイペースでのんびり屋な人間」だと思っていて、自分にルーズなところがある分、周りの人にも寛容になれていると思っていました。でもそれは日本国内での話で、中国に限らず一度国の外に出ると、自分が意外にも几帳面であり、あらゆることに神経質であり、心配性でメンタルが弱いということに気がつきました。そんな私は、それこそミュージカルという心の拠り所がなかったら、直前に物事が決まるような性質のある中国という国を相手にして、落ち着いてはいられなかっただろうと思います。「国民性」という括りにするのは難しいですが、特に人との距離感と時間の感覚に関してはやはり国によってカラーがあるように感じます。中国渡航後もきっと、たくさんの驚きや、上手くいかないことがあると思います。でも、そんな状況を楽しみつつ、自分の「日本人らしい」感覚も大切にしつつ、中国での新生活に早く馴染みたいと思います。

 

最近は準備の気分転換に、ミュージカルで歌った曲を中国語の歌詞で歌うという遊びをしています!笑