「留学中に経験した面白い、変わった体験」高山莉奈(北京大学)

私が留学中に経験した変わった経験は2つあります。留学中に起こることは大抵変わったことのように感じるのですが、その中でも印象に残っているものを紹介していきます。

まず一つ目は、三亚へ旅行中におきました。ある日の朝ホテルから歩いて大通の方向かっていたら、衝撃的な光景を目の当たりにしました。ニワトリから鶏肉になっていく工程を道端で見ることができました。右側では手足を縛られた鶏の毛をむしっていました。左側では血を洗い流しながら、細かく部位に分けられて切られてしました。ショッキングな場面でした。日頃私たちは命を頂いていることに感謝しなければならないと改めて実感しました。写真は残酷すぎるので載せません。

二つ目はハルビンに旅行中に騙された出来事です。騙されてネックレスを買ってしまったことです。旅行最終日に時間がなかったため、お土産さんに急いで入り即決でチョコレートを買いました。事件はその後に起こります。くじ引きに案内され、よくある当たらないくじ引きだと思いテキトーにあけていました。しかし最後の一枚で一等と書いてありました。その時店員が二度見をして、「え、これ今引いたやつですか?」と当たった人を見たことがないような反応をしていました。そして、その下にあるネックレスのショーケースを指差し、この中にあるネックレスが加工費のみの支払いで、実質タダで差し上げますということでした。実際その中に入っているネックレスの値段表記は、4000元〜10000元を超える表記もありました。日本円にして8万〜20万円ほどです。本物である証明書まで見せられました。その時私は、急いでいたためタダなら買いますと浮かれていた考えをしていました。結果支払った金額は400元ほどでした。この全ては5分ほどの出来事でした。私は、店員に連絡先を入れてほしいと伝えており、店員も入れといたとおっしゃっていました。しかし、その後確認したら連絡先が入っておらず、おかしいと思い始めました。なぜなら私は何回も連絡先を入れたか確認したからです。急いでいたが連絡先は知っておいた方がいいと思っていました。さらに買ったときはあまり見ていなかったのですが、包装があまりにチープだと思いました。そして空港に向かうタクシーの中でお土産屋さんの名前は覚えたので、百度で「(店名)詐欺」と検索しました。そしたら、全く同じ手口で詐欺にあったという人たちの投稿がたくさん引っかかりました。しかしなぜハルビンのメイン通りにあるお土産屋で、このような詐欺が捕まらないのか。それは物も本物であり証明書も本物であるが1000円2000円の価値しかないものに高額な値札をつけて、くじを引かせまるでお宝を安い値段で買えると思わせていただけだからです。詐欺にあった人で鑑定に出した人による書き込みからの情報でした。私はまんまとそのマーケティングに引き込まれました。今俯瞰的に考えてみたら、おかしいって気づかないのはおかしいだろうというふうに思いますが、当時の私は時間がなさすぎたという点と当たりを引いた喜びで、正常な判断ができない状態にありました。また、店員「当たった人を本当に見たことがない」というような演技があまりにも上手で、女優にならないのが勿体無いほど、記憶に深く刻まれました。

 

今回このことから学んだことは、「焦りは禁物」、「見ているものが全て真実とは限らない」、「疑いの目を持つこと」、「世の中に美味しすぎる話はない」、「人を簡単に信じてはならない」、「落ち着いてから判断をすること」と挙げたらきりがありません。一種の社会勉強だと今は受け止めております。今後大きな被害に遭わないように今経験させられたと思いました。

留学中は毎日が変わった経験ばかりで刺激的で、楽しいです。みなさんの人生の分岐点になるかもしれません。以下3枚ハルビンの綺麗すぎる景色をお届けします。

松花江が凍って見られる景色

冰雪大世界の昼間の景色(氷の彫刻があるところ)

冰雪大世界の夜の景色(観覧車からの景色)