[言語パートナーとの交流・冬休みの過ごし方」岡崎葉生(北京大学)

言語パートナーとの交流

言語学習者は言語をお互いに学び合える相手をずっと探しています。今回の留学中、私は大きく分けて以下の三つの方法で知り合うことが多いです。

一つ目は大学の活動に参加することです。学期初めのころ、大学が留学生と現地学生との言語パートナーを斡旋してくれる活動を通じて何人かと知り合いました。一緒に出かけたり、お互いが書いた文章や発表原稿を添削しあったりしています。

二つ目は人からの紹介です。私の場合は留学生の友達の友達(中国学生)が日本語を勉強中で、日本人の学生を探しているということで紹介してくれました。この出会い方は全く予想していませんでしたが、交流しているうちにお互いの共通点が見つかって距離が近くなりました。最近見たおすすめのコンテンツを紹介しあったり、お互いが好きな作品について話たりすることが多いです。

三つ目は言語学習アプリです。私は主にHallotalkというアプリを使っています。こういったアプリは自分の都合のいい時間に誰かと会話することができる点が長所だと思います。反対に短所としては特定の相手と長い付き合いをするのは少し難しいように感じます。

最近はコロナの感染状況や帰省時期が重なって、せっかく知り合えた方達とあまり直接会えていないので、冬休みが終わったらまた会って話したり一緒に出かけたりしたいです。

冬休みの過ごし方

中国の大学の冬休みは比較的長く、一ヶ月以上あります。この機会に今まで行ったことのない都市に行ってみようと思い立ち、中国各地を旅行することにしました。私が今回の旅行で訪れた都市は天津、西安、重慶、成都、廈門、福州、杭州です。時期がちょうど春節に重なっていたこともあり、街の中心地や有名な名所は人でごった返していました。先月のレポートでも触れましたが、博物館などの施設は事前に来館予約が必要な場合が多いです。私は春節時の人の多さを甘く見ていて、さあ行きたい施設の予約をしようという時には既に予約が全て埋まっているということが何度かありました。事前に想定していた旅行の行程を変えることになったのも一度や二度ではないのですが、次はどこに行こうと行き当たりばったりな計画を考えるのもなかなか面白い体験でした。今回の旅行は、途中で友達と合流した時もありましたがほとんど一人で行動していました。私にとっては今回が初めての一人旅で、当初は火車の乗り方もよく分からずオロオロしていたのですが、すぐに慣れて各都市を楽しむことができました。旅行している中で意外に感じたことは中国の観光地では一人旅らしき人をあまり見かけないということです。もしかしたら一人旅を選択する人は都市部ではなく、奥地に挑戦するのかもしれません。しかし、私のような若い女性が1人で観光しているのをたまに不思議そうな視線で見てくる人がいたのは多少驚きました。というのも北京の街やキャンパス内では一人で行動したり、一人で食事したりする人を割と見かけたからです。また、中国の人は行動派で人の目を気にしない人が多いような印象がありました。しかし、観光地でよく見られる旅行客の構成としては親子2世代、親子3世代、若者2人(恋人同士か友達同士かそれ以外か私には分からない)でした。家族連れが多いというのは、春節時期(長期休暇時)とそれ以外ではまた少し変わるのかもしれません。

旅行を通じての自分の変化について挙げると、私はもともと道が分からなかったり手続きができなかったりすると周囲にいる人に尋ねる前にスマホなどで一通り調べてみるタイプなのですが、以前より人に尋ねることのハードルが下がったように感じます。

いくつかの都市を訪れて気がついたのは、当たり前ながらそれぞれの都市はそれぞれの雰囲気や特徴を持っているということです。というのも、中国の都市部は発展が目覚ましいとは聞いていましたが、発展の末にどの都市も同じような感じになってしまっているのではないかと思っていたからです。旅行中は都市ごとの違いを探すのも楽しく、今はさらに別の地域にも行ってみたいという意欲が湧いています。

胡桃を手の中で擦り合わせているおじいさんが多い印象の天津

本で読んだ場所だ!が多い西安。兵馬俑の第一印象は「これ世界史の資料集で見た!」

都市の構造が視覚的に面白い重慶。個人的に今回の旅行で一番好きな都市

春節休みのため人!人!人!の厦門。中国に来てから初めて海を見た

たまたま地下鉄無料乗車の日だった福州。バイクで走りながら花火を上げる人がいた

杭州の郊外にある乌镇。どこを撮ってものどかで美しい

朝早起きして散歩していたら鵜を乗せた船がいた