「中国留学を終えて ~これからの私~」石井杏奈(蘭州大学)

私はこの1年間オンライン留学生として蘭州大学に留学をしていました。本来であれば、大学4年生の時に1年間休学をして留学に行く予定でした。しかし、大学4年生の時にコロナが流行してしまい、計画していた通りに留学に行くことができなくなってしまいました。そのため、1年間蘭州大学を休学し、先に日本の大学を卒業しました。1年間コロナが収束することを願いましたが、1年経ってもコロナは収束しませんでした。私は、現地で中国語を学ぶためにこの留学に応募をしたので、もう1年休学をすることにしました。2年間留学を延期しましたが、結局現地留学に行くことは叶わず、昨年の9月からオンライン留学が始まりました。

オンライン授業は思っていたよりも一週間の間の授業日数が少なかったです。また、先生やクラスメイトが身近にいなかったため留学をしているという実感があまり湧きませんでした。オンライン留学の間一番大変だったのはモチベーションを保つことでした。前期は『HSK6級クラス』で授業を受けていたのですが、私にとって難しいと感じる内容が多かったです。また、授業以外で先生やクラスメイトと関わることがなかったため、孤独感がありました。

前期は、中国語を実際に使って話す機会が少ないことにとても悩みました。なぜなら、私は中国人の方と直接交流をすることが好きだからです。読み書きは自分で勉強をすることができますが、実際に中国人の方と話すことや、学んだ中国語を実際に使うことは1人ではできません。また、現地留学をして中国で生活するからこそ学べる日常的に使う中国語を学びたかったという気持ちがありました。

後期は、現地留学をしている留学生たちのクラスに、オンライン留学生たちが入れさせてもらって勉強をするという形で授業が行われました。前期同様に後期も授業日数が少なかったです。もっとたくさんの授業を受けて、いろいろなことを学びたかったなと思いました。

オンライン留学を通して改めて気づいたことがあります。それは、国際交流が好きということと、行動することの大切さです。

国際交流が好きというのは、クラスメイトとの交流の中で改めて気づきました。クラスメイトはベトナム人、エジプト人、カンボジア人など様々な国のクラスメイトがいました。期末試験が終わった後、数人でオンライン交流会を開催したのですが、そこでは、中国語を使って交流をし、それぞれの国の文化や今後の進路などを話しました。言語ができれば、交流ができ、相手の文化を知ることや新しい発見ができるので私は外国人の方と交流することが好きなのだと改めて気づきました。

行動することの大切さは、いろいろな面で感じました。例えば、中国人の方と直接会話をする機会を作るためにはどうすればいいかを考えて悩んでいた時がありましたが、交流会に参加をしたり、中国人の友人と遊びに行ったり、中国料理屋さんで注文するときは中国語を使って注文をしてみるなど、行動をすることで悩みが無くなりました。他にも蘭州大学の事務の方と微信上でメッセージのやり取りをする中で行動することの大切さを感じることがありました。

2年留学を延期した結果、オンライン留学という形での留学になりましたが、無事に留学を終えることができて良かったと思います。

私は現在、日本語教師の資格を取るための勉強をしています。今後についていくつか考えていることがあるので、その中で自分がやりたいことを選び進路を決めたいと思っています。