「留学に向けて」木下美杜(北京语言大学)

2月に内定をいただいてから、「多分オンラインなんだろうな」と思いながら、それでも渡航できるかもしてないという希望も少しだけもって9月からの授業に向けて準備をしていました。私は6月まで自分が日本で通っている大学でも語言大学のオンライン授業を受けていて、9月が近づくにつれて渡航したいという気持ちも強くなってきていました。結果的にオンライン授業となりましたが、授業に臨むために自分なりにいくつか準備したことがあります。

一つ目は‘聞く’ことです。授業についていくには何よりも聞き取る力が必要だということは6月までに分かっていたので、中国のテレビ番組やドラマを見て中国語の言葉の感覚を忘れないようにしていました。音楽もよく聞いていますが、それよりもバラエティーやドラマを見ることを重要視していたのは、話すことや会話をすることに重点を置こうと思ったからです。音楽だとメロディーに合わせて言葉があるので、声調の通りに聞こえることはまずありません。テレビ番組だと会話の流れやその場の雰囲気までも読み取ってどのような話になっているのかがなんとなくわかります。そして中国の番組は基本的に字幕がついているため何度も出てくるけれど意味が分からない言葉はその時に調べて意味を理解することもできます。そして何よりも「勉強している」という感覚にならないので楽しんで中国語に触れることができました。

見ていたドラマや番組(一部)

二つ目は‘話す’ことです。日本にいて、渡航制限もかかっている中でどのように話す機会を設けようかと悩んでいるときに協会の方からスピーチ交流会のお知らせがありました。日本語の文章を書くことにも自信がなく普段であれば参加をためらうのですが、現地の学生と交流できるとわかり、参加を決めました。私のパートナーの学生はとても日本語が上手で基本的な会話は日本語だったのですが、通話をするときはパートナーの学生の寮のルームメイトも一緒に会話に参加することがあり、中国語を使って話す機会ができました。この交流会の後でもこの学生とは微信を使って交流を続けていて、今授業で出ているレポートの課題を助けてもらったり、お互いの共通の趣味であるドラマや音楽のことなど
たくさんのことを話しています。

パートナーの学生との微信

今私は自分の中国語のレベルよりも少し上のクラスで学習しています。授業についていくことは少し大変ですが、自分が使える時間をフル活用して予習復習に取り組んでいます。この留学のために日本の大学は休学をし、一人暮らしをしていたアパートも一度引き払って実家で授業を受けています。様々な決断をして挑んだこの留学で大きな成果を上げることができるように努力していきます。

授業の様子