2月8日、日中友好協会から中国政府奨学金奨学生採用通知が届いた日のことを今でも鮮明に覚えている。というのも、大学を通しての留学が延期になった矢先の待ちに待った留学機会だったからである。私が留学するにあたり準備したことは大きく2つである。
まず1つ目は以前から続けているオンラインでの中国語会話レッスンを継続することである。私は大学がオンライン授業になった大学2年生の1年間、このオンライン授業を受けることで中国語のリスニング能力、会話能力を少しずつではあるが着実に身につけてきた。この授業を継続することで北京第二外国語学院の授業にもスムーズに慣れることができると考えたからである。そして2つ目は留学中の目標を明確にすることである。今回の留学での私の最終目標はHSK6級に合格することである。今の私にはHSK6級に合格するための単語力が圧倒的に欠けている。そこで私は留学中に見聞きした単語を毎日20個ずつノートにまとめ、自分だけの単語帳を作ることにした。このように私は留学準備を進めた。
そして出発予定の9月に向けて中国留学へ思いを馳せていた最中、渡航延期の一報が入った。私はオンライン留学を決意し、9月から北京第二外国語学院の授業を受けている。留学開始に伴い不安を感じることも少なくなかったが、大学側との連絡はすべてWeChatで行うので、気軽に先生に聞くことができ不安もすぐに解消された。単語帳の作成にあたっては、現地で中国語を見聞きすることは現状できないので、代わりに授業中に学んだ単語をまとめたり、日常生活の中で「これは中国語で何と言うのだろう?」を探求して留学前の計画を実行している。留学生のクラスに日本人は私だけだ。それにクラスにはすでにHSK5級を所得している留学生もたくさんいる。授業中の発言機会は早い者勝ちで、少しでもためらっていたら一言も発言することができない。自分の中国語能力の未熟さを痛感する毎日だ。それでも同級生と切磋琢磨しながら中国語を学ぶ日々に私は充実感を感じている。留学生活はまだまだ始まったばかりだが日々前進して有意義な時間を過ごしていこうと思う。全ては留学ビザがおりるようになるその日のために。