「留学を終えて、これから留学する人へのメッセージ(北京語言大学)」馬場咲良

オンラインでの留学を終えてからの約1ヶ月間、授業がなくなって時間的余裕が生まれたものの、週に3,4回画面越しに会っていた先生やクラスメートと会えず、もの寂しい感じがしています。今回は、留学を終えて自分が感じたこと、そして今後の展望について、最後にこれから留学する人へのメッセージを送ります。

まず、今回の留学を経て感じたことは、留学の時間をどう使うのか、何を目指すのかは全て自分次第だということです。授業の内容は非常に充実していますが、雰囲気としては少し“緩く”感じました。この雰囲気に甘えてしまって必要最低限だけをこなそうとしている自分に気づき、何度も初心を思い出して取り組みました。何のためにどんな気持ちで留学を決心したのか、それをしっかり自分の心に思うだけでなく紙に書いて見える場所に置いておくことで何とか走り切ることができたと思います。現地に身を置くことができないからこそ、自分の主体性を問われ続ける期間でした。この経験は自分の中ではとても大きく、これから社会に出てからも自分で自分の道を決めそのためにすべきことを考え、行動し続けた経験はきっと活かすことができると思います。

そして、今後の展望についてです。将来どうなりたいのか、どんな仕事をするのかこの一年間ですごくすごく悩みました。今までで一番時間をかけて向き合い、考えました。中国語を教える立場を目指すため院進すること、中国語を使う企業で働くこと、自分が挑戦したい新しい分野の業界に飛び込むこと。私が選択したのは、最後の選択です。現在は、ブリッジSEとして日中の橋渡しをできるような人間を目指して勉強しています。もともとパソコンを触ることが好きで、コーディングをすることや、機械が動く仕組みを学ぶことに強い興味が有りました。専門的に学んだことはなく、情報系学部で経験を積んだ人たちに比べると圧倒的ビハインドのスタートになりますが、今自分がやりたいことを勉強することが一番大事なのではないかと考え、この道に決めました。社会に出てから最初の数年間は中国語を直接活かすことはできないからこそ、自分で計画を立てて勉強し続ける必要があると強く感じています。そのために、まずはHSK6級の8割の取得を目指すこと、中国人の友人と連絡を取り続けること、英語を話せるようになることを目標に勉強しています。

最後に、これから中国に留学する人、留学を検討している人にメッセージを送ります。中国留学は、他国と比べて状況が変化しやすく、渡航できるのかできないのかなど、不安なことが多いと思います。私は現地で学びたい思いが強くオンラインでの留学にとても迷いがありました。それでも、今挑戦してみて自分の至らない点に気が付き、多くのことに向き合い、本当に今挑戦して良かったと感じています。留学をするもしないも、その後どう取り組むかも全部自分次第です。これから留学を控える方は、ノリと勢いと、そしてしっかり考えることも大切に、留学に挑戦してみてほしいです。頑張ってください!