「留学中に取り組んだ日中友好活動」有馬万達(南京大学)

6月31日をもって私の10ヶ月の公費留学が終了しました。すべてオンラインという形態でしたが、結果的にはオンラインでもよかったと思えるほど充実した10ヶ月を過ごせました。これからも中国との接点を持ち続け、さらに中国に対しての理解を深めたいと思います。

今月は「留学中に取り組んだ日中友好活動」というテーマなので、自身の経験について記述したいと思います。まず、留学先の大学との接点は、先生やクラスメイトとの交流がほとんどでした。その中で、具体的な日中友好活動と呼べるものはあまりなかったとは思いますが、特に後期は、時差の関係もあってクラスメイトとの親交が深かったと思います。ある特定の生徒とはほとんど毎日、授業外でも電話やチャットなどのやりとりをしていました。そのため、中国人の学生とのやりとりは多くなかったですが、南京大学の中国人学生の卒業論文の研究に数回参加をしたりしました。

留学先以外の日中友好活動は主に①中国語教室と②京都府日中友好協会の活動があったと思います。特に中国語教室の方は週に一回以上あったので、自身の印象としては比較的大きいと思います。中国語だけでなく、日本の教育についての理解があまり深くない中国の保護者の方々に、日本の学校生活や受験システムについての説明までさせていただきました。特に教育熱心な方が多い中国人の保護者の方の相談に乗り、生徒の進路やこれからのことについて一緒に考えることは自身にとっても非常に興味深かったです。同時に在日外国人にとって、日本の教育システムを詳しく知る機会はあまりないのではないかと感じました。日本語や日本生活についての支援だけでなく、そういった部分の支援も必要なのではないかと思いました。これからも、私のできることは、勉強以外の部分にも精力的に取り組みたいと思います。