「5月公費留学生レポート」有馬万達(南京大学)

5月も終わりを迎え、いよいよ南京大学へのオンライン留学も最終月を迎えようとしています。中国語学習も順調に進んでいて、留学が終わっても引き続き学習が進められそうだなという実感も湧いてきました。6月は期末試験やHSKの受験などがありますが、これまで通り、日中友好活動などとも並行しながら取り組んでいきたいと思います。

今月のテーマは私の留学している大学の特徴、自慢(新たに留学を希望する人たちに向けて)ということで私の留学している南京大学の特徴をいくつか挙げてみたいと思います。

一つは南京大学が「211プロジェクト」および「985プロジェクト」に入選している重点大学であるという点です。そのため特に本科生の学力が高く、彼らと交流する機会があれば良い刺激になるのではないでしょうか。私もイベントや彼らの研究に参加したことがあり、少し交流する機会がありましたが、一般的な日本の大学よりも留学生と本科生の距離感が近いように感じられました。また日本語や日本の文化に興味を持っている学生も多く、ある学生は日本語で話しかけてくれた方もいました。

二つ目は「光棍节」の発祥の地であるということです。11月11日は日本では「ポッキーの日」として親しまれていますが、中国では「光棍节」といって1が4つ続くことから「独り身の日」ということになっており、なぜかネットショッピングの大セールが開催されます。これは1993年に南京大学のある男子生徒らが発案し、この日を定着させようとして活動を続けた結果、徐々に世間にも知られるようになっていったことが始まりとされています。一般的に男性の独り身は「光光」、女性は「明明」と呼び、パートナーができると男性は「脱光」、女性は「失光」と呼ぶそうです。大学生たちの働きで世間で知られるような1日を作ったことは、南京大学生のユニークさとパワフルさをよく表す象徴的なエピソードなのではないかと思います。他にも南京大学で紹介すべきことたくさんはありますが、やはり南京という歴史ある都市にある大学ということで、中国の伝統的な風景や建物などが大学内でもよくみられるということは大きな特色だと思います。その他、運動場や図書館は日本のものと比較すれば規格外の規模で、スーパーや食堂なども充実していると思います。また都市の規模も大きく、上海にも比較的近いため、あまり不自由はしないと思います。南京大学が気になっている方は是非検討してみてください。