「春節期間中の面白い体験」飯塚のどか(北京語言大学)

2月は春節があったため、WeChatのモーメントが大賑わいでした。私は中国の吉祥文化や谐音に興味があるので、中国最大の祝日である春節を身近に感じることができてとても面白かったです。友人によると、お昼にはもうすでに春联を貼り終えていたそうで、チャットやモーメントでいろいろな家庭の春联を見ることができました。

口語の先生が貼った春联

中国の北方に住んでいる友人は水餃子を作って食べたそうです。日本で餃子というと焼き餃子が思い浮かびますが、中国では焼き餃子はあまり食べる機会がなく、水餃子をよく食べるそうです。餃子の特徴的な形は中国の昔のお金である元宝が由来であるため、餃子は縁起がいい食べ物とされています。

友人の家の水餃子

また、他の家庭の年夜飯(春節の大晦日の食事)を見てみると、大きな魚の煮物と福の字が書かれている服を着た虎のケーキ?が目につきました。中国語で「魚」の発音が「余」と同じなので、毎年お金が残り余裕のある生活が送れるように願いを込めて魚を食べるそうです。大学に入って1人暮らしを始めてから、お正月に縁起のいい食べ物を食べたり初詣に行ったりする機会がなくなってしまったので、自分の日本での生活も見直したいと思います。

年夜飯(春節の大晦日の食事)

そして、YouTubeで春晩を少しだけ観賞しました。春晩は中国の年越し番組で、ショーや寸劇などさまざまな内容が放送されます。私は、留学先に北京を選んだきっかけの1つでもある相声を見ました。相声は北京で生まれた話芸で、私が見たときは方言のネタをしていました。芸人が他の出演者を巻き込んで相声を作り上げており、とても見応えがありました。中国の方言は場所によって全く異なりますが、日本の方言はある程度理解できるものが多く、どちらの国の方言も魅力的だと感じました。

留学し始めてから、北京の人たちは「哈」という語気詞をよく使うことに気づきました。最初この語気詞を見た時になぜ笑っているのだろう?と思いましたが、どうやら北京では念を押すときなどにこの「哈」が使われるようです。ニュアンスの違いは、相手の感情を理解するために必要な情報だと思うので、これからも注目していきたいです。