「中国留学を終えて、これからの私」金子梨紗(北京語言大学)

オンライン留学が終わり早くも1か月が経とうとしています。今までこのレポートを通してオンライン留学のメリットを話してきましたが、周りの留学生と同じく現地に行きたかったという思いは当然あります。正直悔しいです。しかし、中国留学を終えて思い返すと日本に居たからこそ達成できたこともたくさんあります。このレポートでは留学で成長及び達成出来たことを改めて整理し、最後に今後の展望と留学を検討している皆さんへメッセージを送ります。

まず、今回の留学を経て成長した点は主体性の向上です。日本に居ながらどのように中国語を向上させるかを自分自身で考え行動に移すことが出来ました。具体的には授業以外のオンラインレッスン、そして留学生寮での生活です。インターネットで常に情報収集し、自分に合う学習スタイルを模索しました。何度も言いますが、オンライン留学では受動的にただ授業に参加するのみでは語学力は向上しません。日本に居るので当然ながら日常会話は全て日本語です。そのような状況下でいかに中国語に触れる時間を創出するのかは一番の課題だと感じました。次に達成出来たことは資格の取得です。留学前から掲げていた中国語検定2級とHSK6級を無事に取得することが出来ました。しかし、中国語検定には苦戦してしまい、3度目の受検で合格となりました。2級は中級レベルの文法が詰まっている試験なので、今後とも見直しを続けていきたいと思います。HSKに関しては200点だったので今後はスコアの底上げが必要ですが、ひとまず目標を達成出来たことに満足しています。

次に、今後の展望についてですが、3つの目標を掲げました。一つ目はHSK6級240点の取得です。現在は6割強のスコアなので、8割を目標に引き続き学習を続けたいと思います。二つ目はビジネス中国語の語彙を増やすことです。現在の仕事は海外営業部の事務員であり、今後は翻訳も行うので今のうちから業界の専門用語を中国語で理解できるようにしたいと思います。最後は会話力の向上です。留学中も個人レッスンを行ってきましたが、今後も週末の時間を利用してレッスンを入れたいと考えいます。仕事と勉強の両立は難しいですが、スケジュール管理を徹底し、時間を捻出して中国語学習に励みたいです。

最後に、今後中国留学を検討している皆さんに対して伝えたいことがあります。それは新型コロナウイルスで情勢が日々変化していますが、少しでも留学したい気持ちがあれば思い切って挑戦してほしいということです。オンライン留学は意味がないのではないか、私自身もとても迷いました。また、私は金銭的事情で休学が出来なかったので新卒カードを捨ててまで挑戦したいことなのか、決断には時間を要しました。しかし、結果的には一切の後悔はないです。就職に関しても既卒は新卒に比べて大変かもしれませんが、情報収集をしっかり行えば自分に合う企業は見つかります。また、私自身留学後には気持ちが変わり、現在は就職活動をしていた時見ていた業界とは全く異なる業界で働いています。そのため、少しでも挑戦したい気持ちがあれば挑戦し、沢山の刺激を受けて今後の進路へ進んでほしいと思います。最後にはなりますが、日中間の往来が再開し、また留学する全ての学生が安全に渡航出来ることを祈っております。