「中国留学を終えて ~これからの私~」飯塚のどか(北京語言大学)

オンライン留学を終えて

今年の7月で、私の計1年半のオンライン留学が終わりました。毎日大変だと思いながらやってきましたが、今振り返るとあっという間でした。

私のオンライン留学のスタートは、日本の大学での公費派遣制度でした。選抜試験に受かり、念願の現地留学となるはずだったのですが、コロナの影響によりオンラインでの実施となりました。こちらの期間は半年間と、一見短く感じますが、実りある時間を過ごすことができました。中でも、先生の話す中国語を理解できるようになったことが当時の私にとっての一番の進歩だと感じています。

そして、現地留学を諦めきれずに受けた中国政府奨学金の選抜試験にもめでたく採用をいただけたのですが、やはり渡航は難しく、オンラインでの参加を決意しました。正直、1年半パソコンを見続ける生活は楽しいことばかりではなく、辛いことの方が多かったように思います。しかし、日本にいるのに海外の人たちと会話できていることや、授業のデータが全て残るので予習復習がしやすいことなど、オンラインならではのメリットも実感することができました。

なかなかモチベーションが保てず、精神的に参ってしまった時もあったのですが、休学中にもかかわらず私の留学生活をサポートしてくださったゼミ担当の先生、大学職員の方々には本当に感謝しています。

また、6月末に中国語検定を受け、2級に合格することができました。ずっと目標にしていたので嬉しかったです。受けた後は手応えがなく自己採点だけ行い、ネットでの合格発表もチェックしていなかったので受かっていて驚きました。ギリギリで合格し実力不足を実感したので、これがゴールにならないようにこれからも頑張りたいと思います。

修了式の動画(字幕があって本格的だった)

9月からの新生活

オンライン留学後の生活についてですが、9月から台湾へ半年間の現地留学をすることに決めました。円安の影響で出費がかさんでいるのが辛いですが、いろいろな経験をして日本に帰って来たいです。

台湾に行くのは、3年ほど前に嘉義市の音楽祭に出演して以来です。その時は大学の吹奏楽部のメンバーと3日間滞在したのですが、台湾人の添乗員さんも2名いてくださったので、困ることはほとんどなかったです。しかし、今回は1人での長期滞在・現地留学なので、不安なことも多いですが、初めての経験を存分に楽しみたいと思います。

今は日本の大学のゼミに出席し卒業論文の準備をしつつ、台湾留学の準備も進めています。何をどのくらい持っていけば良いのか等わからないことだらけですが、台湾は日本人留学生が多い場所なので、ネットの力を借りて頑張ります。現地ではシェアハウスに住もうと思っているので、いろいろな国の人と仲良くなりたいです。

また、帰国後は台湾と中国での言語現象の比較などの研究も行っていきたいと考えています。簡体字と繁体字の違いだけでなく、語彙や発音にも相違点が見られるので、その理由を考察しながら楽しい留学生活を送りたいです。

台湾は冬でもスイカが食べられるので嬉しい