「前期を終えて」小松史弥(北京大学)

半年休学し2月末から始まった春学期がもう終わりました。今振り返ってみれば、とてもあっという間だったなあという感じです。

2020年の秋から始まった日本の大学のプログラムでの1年間のオンライン留学は、始まったばかりの9月から数ヶ月間はあまりうまく話すことができず、ただ必死に授業に食らいついていく生活が続いていました。そして2021年の春から後期が始まり、ある程度成長した中国語を使って、より深いトークにも中国語で対応できるようになり、自信にも繋がっていきました。

それから半年間日本の大学に戻り、さらに中国語に磨きをかけて迎えた今回の1年間の公費留学。前回と同じ北京大学という最高の環境で、新しい仲間と出会い、個人的にスキルを評価してもらうことが多い期間だったと思います。しかし落ち着いて考えてみれば、他のクラスメイトと比べて、すでに留学を経験している分優位に立てるのは当たり前のことだし、中国語を話せることも当たり前だと思います。そう考えると、環境に甘えて、井の中の蛙になっていた自分も否定できません。もちろん、授業態度が不真面目だったわけでもなく、積極的に発言もしましたし、たくさんの学生と交流できました。しかし、過去の自分と相対的に比較した時、自分の中国語スキルの伸び率は確実に落ちたと実感しています。スキルアップが頭打ちになってしまったのには、2度目のオンライン留学だったから、クラスの中で追いつこうと思う存在がいなかったから、など言い始めれば沢山理由はありますが、半年という期間を100%十分に活用しきれなかったのは自分の弱さだと思います。

後期からはいよいよ現地での留学がスタートします。半年間ではありますが、これほど長い海外生活は人生で初めてです。期待7割、不安3割といったところですが、残された半年という期間、前半の学期の反省点を踏まえて、意義のある時間にしていこうと思います。