中国留学 前期を終えて 田中桃子 北京語言大学

前期を終えて、私は中国に大学時代から数えてもう5.6回は行ったことがありますが、どれも広州や恵州、長沙など南が多く、北京は行ったことがあるといっても少し有名どころを観光しただけだったのでこんなに長期滞在するのは初めてでした。中国は世界的に見てもとても広大な土地ですがもう数回中国に行ったことのある私は留学前、内心今さら特に驚くことなんてないだろうという風に考えていました。しかし、実際に北京に約半年住んでみて北と南で違う習慣や話し方、食べ物、物価がとても多くやはり中国は広く、何回か言ったことのある私でも、今回の留学前期を通してまた新たな中国を知る事ができ半年間でしたが時間がとても短く感じ新鮮な毎日を送ることができました。
まず勉強面では北京語言大学の授業、学習システムには本当に驚かされました。過去のレポートでも取り上げましたが、私は三年前に広州にも留学した経験があります。そこでの授業は午前か午後だけで一日二時間。リスニング、閲読、会話、作文と決められた授業を同じクラスメートと受けるという内容でした。この時はクラスメートが全ての授業で一緒なのでクラスにとても団結力ができ、授業も4種類だけだったので一週間のうちに何回か同じ授業を受けて頭に内容が定着するいい授業方法だったと思います。しかし北京語言大学では授業の種類が必修のリスニング、閲読、会話など以外にも文化、実況リスニング、ニュースリスニング、HSK、新聞読解など多方にわたり授業選びから、これからこんなに多くの内容を学ぶことができるとワクワクしました。特に私が選択した授業の中でよかったのは新聞読解の授業です。毎回授業の初めに先生からその日の新聞が配られ気になったニュースを読みそれからお互いの国の政治、環境などクラスメートと自国について話し合いなどをします。この授業では授業の中で自分でニュースを選び実際に単語、文法などをまとめてみんなの前で先生になり授業をするといったこともしました。ぜひ来学期も同じ授業を選択したいです。あと、来学期からは中国古典の授業もあるのでこちらも勉強するつもりです。そして総合の授業がメイン授業となるのでそのクラスが自分のメインのクラスメートですが他の選択授業ではまた違う留学生のクラスメートと多く知り合えるという点もとてもよかったと思います。
次に特に中国留学中に一番驚いたのが北京の食べ物が非常に脂っこいという事です。広州にいたころは中国料理は油っこいなと思っていましたがだんだん慣れてきて毎日のように学食に行ってご飯を食べていましたが、今回は11月ごろから学食のご飯でさえ脂っこすぎて胃もたれしてしまうほどでした。ルームメイトのポーランド人はこの油っこい味に耐えられず大量の調理器具を家族に送ってもらい部屋はお料理教室のように冷蔵庫には大量の野菜や調味料が入っていていました。また寮の台所は汚いからと言って彼女は毎日毎食部屋で料理をしていて、私にもちょくちょく作った料理を食べさせてくれて、さらにヨーロッパの料理でとてもおいしいかったので個人的にはタダ飯を貰っていて得した気分でした。私は途中からはマクドナルドやケンタッキー、また、外には大量の韓国料理屋があったので朝ごはん以外は、お金は少しかかりましたが、ほぼ毎日外食していました。なので来学期はこの休みを利用して少し料理を勉強し自炊にも挑戦しようと思っています。
最後に今中国以外の多くの国に被害をもたらしているコロナウイルスがいち早く収束し北京に戻ってまた楽しい留学生活を迎えられることを願っています。