あと一日で2020年。とても信じられない気持ちでレポートを書いています。中国では旧正月である春節が最も重要なので、新暦の新年はあまり重視されていません。また、来週から試験が始まることもあり、「本当に年末…?」と感じてしまいます。
今月は、中国へ来てから最も焦りを感じた月でした。先月までは、自分の中で、ある程度口语は進歩したかなと思っていたのですが、今月はなかなか中国人の友人と会う機会も作れず、先月から進歩してないかも、、、と少し沈んだ気持ちにもなりました。テーマの「留学する前のイメージと留学してみて気づいたこと」ですが、中国に来たからといって、自然と中国語能力が上がるわけではないことです。留学が始まったら、毎日いつでもどこでも中国語を使って生活するのかと思っていたのですが、英語を使う機会も意外と多いです。やはり世界の共通語なのだなぁと感じます。中国に住んでいても、自分から積極的に行動しなければ、中国人と関わる機会は多くありません。中国人と友達になって、沢山話せる環境が欲しいと思うなら、本科生とキャンパスが同じであることが重要だと思います。さらに言うなら、日本語学科と同じキャンパスが望ましいと思います。もちろん、日本語を学んでいない学生と話すのが、勉強としては一番効率が良いのかもしれません。ですが、お互いに教え合うという相互学習の方が、長い目で見たとき良いと思います。浙江大学では中国語を学ぶ私たち言語進修生のキャンパスから、本科キャンパスまでは距離があり、公共のバスを使うと片道1時間弱かかってしまいます。留学生は、キャンパス間を運航している学校バスを利用できないので不便です。クラブ活動に参加する際も毎回公共バスを使うことを考えると、足が遠のいてしまいます。この辺りの現地情報は、留学先を決定する前に、実際にこの大学に留学している人に聞ければよかったと思います。もちろん、環境ではなく自分の努力次第で中国語を使う環境を増やすことはできます。今月は、日中交流サークルや中国語コーナーへ参加したり、相互学習している友達に会いに行ったり、中国語ドラマのアフレコを発表してきました。ただ、毎回、中国語学習のために一つ一つ予定を立てるのは、時々少し大変であったりもします。ですから、同じキャンパスに相互学習相手がいれば、時間があるときにサクッと会って、一緒に勉強できると思います。ただ、言い訳していても仕方ないので、中国語を話せるようになりたい!という初心に忘れずに頑張ります。
また、留学生がみな、自ら希望して来ているわけではないことも、留学後に知ったことです。特に欧米系の大学では、自分の専攻している地域に留学することがプログラムに組み込まれていて、仕方なく来たという学生もいます。ですから、自分はどうして留学したいと思ったのかを忘れず、周りに流されずに勉強に取り組む必要があります。
その他の面で驚いたことは中国のIT化です。もともとIT化が進んでいることは聞いていたのですが、まさかこんなにも進んでいるとは思いもしませんでした。屋台はもちろんのこと、ビザの申請代までアリペイで支払うことができます。特に杭州では、アリペイさえあれば生活に不便はないと言っても過言ではないくらいです。私は日本では絶対に現金派だったのですが、今では当たり前のように財布を持たずに生活しています。日本へ帰っても現金生活には戻らない気がします。
さて、もうすぐ新年です。目下の目標は、お互いに中国語を話す留学生の友達を多く作ること、話してくれそうな中国人にはどんどん話しかけてみる、中国語ドラマにも挑戦、です。そして留学中に何としてでもHSK6級を取ることです。来週から試験です。頑張ります!
焦りの12月 外舘祐希 浙江大学
2020/02/07