中国料理を作ることに挑戦 飯塚真央 南京大学

留学に来てから、中国料理を作ることに挑戦したいと思っていました。そしてチャンスが訪れました。旧暦の大晦日に、中国人の友人と集まって食事をすることになり、中国のおせち料理である「年夜饭」を一緒に作ることにしました。
中国では、旧暦の大晦日の夜に食べる料理は地域によって異なるようです。例えば、「魚」と「余」の発音が同じであるため、余裕ある暮らしができるようにという願いをこめて、正月に魚を食べるということを聞き、実際に魚料理を用意しました。他にも、縁起の良い「吉」と同じ発音の「鶏」を使った料理、北方の地域で定番の餃子なども用意しました。料理に慣れてない私は、予行演習として中国全土で一般的な家庭料理である「西红柿炒鸡蛋」(トマトと卵の炒め物)を作りました。大学の食堂で週3回くらいのペースで食べていたこの料理、一回目はトマトの水っぽさがあまりなく、卵に火が通り過ぎて見栄えが悪くなってしまいました。しかし大晦日当日に2回目を行ったときは、見栄えも良くでき、自分の好きなこの中国家庭料理を習得することができて、ますますこの料理が好きになりました。

初めて作った西红柿炒鸡蛋(右上)

旧暦の大晦日で用意した食事

他の中国料理を作っていく中で、やはり油、ニンニク、調味料を予想以上に使っていることに気づきました。実際、中国料理がちょっと油っぽいっと感じることは、留学中何回かありました。そうした理由からか、食後に果物を食べる習慣がつきました。私の印象として、中国のスーパーでは、日本ではあまり見ないような果物が多く、中国語を調べても日本で聞いたことないものもあります。そうした知らない果物にチャレンジしてみると、美味しかったり、不思議な味だったり新たな発見があるので、スーパーの果物コーナーがお気に入りです。次回も中国のスーパーで食材を集め、中国家庭料理を自分で作ることに挑戦してみたいです。

金灯果と呼ばれる果物 味は苺ミルクに近い