中国大学生代表团 成功访问日本「走近日企・感受日本」 中国大学生訪日プロジェクト

2024年4月1日号 /

去る2023年11月28日から12月5日にかけて、中日友好協会から総勢29名の大学生訪日団を日本に派遣させていただきました。この度の訪日は、中国日本商会および日中経済協会主催の「走近日企・感受日本(日本企業に触れ、日本を感じよう)」という事業によるもので、今回で第26回目を数えます。2007年にスタートして以来、当事業を通じて訪日した中国の大学生は、既に700名以上にのぼります。そして、今回の訪日団は、コロナによる中断を経たのち、渡航再開後、初となる大学生訪日団となりました。

今回の訪日団には、北京大学、中国人民大学、北京外国語大学、中国石油大学、北京第二外国語学院といった各校の学生に参加してもらいました。日本滞在中、学生たちは、日本航空、パナソニック、キヤノン、丸紅、三井住友銀行、ホテルニューオータニといった日本の有名企業を訪問しました。また、大阪大学と早稲田大学にも訪問し、日中の大学生どうしで交流を行いました。さらに、学生たちは、中国日本商会の会員企業の社員のご協力を得て、お家にホームステイまでさせていただきました。中国人学生たちにとって、日本人の日常生活を味わえる、またとない機会となりました。

㊤㊦日本で企業訪問や学生交流を行う学生たち

8日間という短い滞在期間でしたが、学生たちはみな、とても有意義な訪日だったと振り返っています。最終日に当たる12月5日には、私たちのために盛大な歓送会まで開いてくださりました。歓送会は、日本の方々のご厚意によるもので、日中経済協会、中国日本商会、各関係会員企業、大学、ホームステイ先のホストファミリーの方々など、100名ほどの方々が私たちのために駆けつけてくださいました。訪日後、参加してくれた学生たちからは様々な感想が寄せられましたが、みな口をそろえて言っていたのは、今回の訪日を通じて日本経済に対する理解が深まったこと、日本という国の経済水準を生で感じられたこと、中国の成長の裏にある日本企業との間の強い結びつきを実感できたこと、交流を通じて同年代の日本人と友だちになれたこと、日中友好の架け橋になりたいという思いが芽生えてきたこと、などでした。以下、その中からいくつか、学生たちの生の声を紹介させていただきます。

「百聞は一見に如かず、といいますが、実際に動いてみることの大切さを改めて実感できた訪日となりました。自分の目と耳でホンモノを確かめるからこそ、ホンモノの理解が得られます。今回の訪日を通じて、日本や日本人に対するイメージが、より鮮明に、より立体的なものになりました」「人と人との間の絆には国籍も文化も何も関係ない、ということがよく分かりました。一期一会とも言うべき短い間の交流で、しかも、私自身、自分の思いをうまく伝えられるほど日本語も上手なわけではなかったのですが、それでも予想以上に日本のみなさんと仲良くなることができました。そのことを思い出すだけで、今でも胸が温まりますし、忘れようにも忘れられない訪日となりました」

歓送会の最後には、訪日団全員の感謝の印として、日中バイリンガルヴァージョンの『未来へ』(Kiroroの曲、中国語の曲名は『後来』)をホストファミリーの方々にプレゼントさせていただきました。

日中関係の土台は民間にあり、その未来は若者の双肩にかかっています。今回の訪日に限らず、今後とも日中両国の青少年の間で相互訪問をひとつひとつ積み重ねていくことが、日中友好の礎となり、ひいては、日中関係を発展・改善させる原動力ともなっていくのです。辰年の今年も変わらず、中日友好協会は、日本のみなさんとともに、両国間の民間交流、とりわけ青少年交流を盛り上げていきたい、と考えています。両国国民の相互理解促進のために、そして、日中友好のために、中日友好協会は引き続き努力してまいる所存です。