2023無錫国際花見ウィーク 中日友好の証を伝える桜友誼林 

2023年5月1日号 /

(右から)袁敏道 中国人民対外友好協会副会長、柏蘇寧 江蘇省人民対外友好協会会長、周文棟 無錫市副市長、王錫南 無錫市人民対外友好協会会長

毎年春になると、江蘇省無錫市の太湖のほとりには中日桜友誼林の花が美しく咲き、国内外の友人に春を知らせ、中日友好の証を伝えます。

 

1987年、日本の友人である長谷川清巳先生と坂本敬四郎先生らは、反戦平和を訴え、中日友好を実践するために「日本友誼林建設実行委員会」などの友好組織を立ち上げ、無錫市と共に「中日桜友誼林」の建設を始めました。毎年、無錫市に桜の苗木を寄贈し、多くの日本の友人を中国に招き、桜を植えて中国の人々との交流を促し、中日友好を促進するためにたゆまぬ努力をしてきました。

中日両国が共に大切に守り、育ててきたおかげで、現在、桜友誼林には百種類近くの品種の木が三万本余りあります。

桜友誼林は観桜の名所になっただけでなく、中日両国人民友好の象徴にもなりました。多くの日本の友人が桜を植え、花見に訪れたことは、日本と無錫の経済、教育、人文など多くの分野における友好協力を促しました。

 

近年、無錫市は桜を媒介にし、文化・教育、スポーツイベント、経済・貿易産業などの内容を取り入れて、1カ月にわたって国際交流イベントを集中的に開催する「国際月間」を設け、友情の輪を絶えず広げ、国内外のゲストを招いて花見と交流を行い、友情を築き、発展を促しています。

中日友好協会は、終始中日桜友誼林の建設と発展に関心を寄せています。孫平化元会長をはじめとする歴代指導者は、平和と友好を象徴するこの友誼林に自ら水をまき、土を盛り、より多くの有識者が中日友好事業に加わるよう働きかけ、無錫の対外開放と国内外の人的・文化的交流の拡大を大いに支持してきました。

 

3月20日から21日まで、中国人民対外友好協会副会長兼中日友好協会秘書長の袁敏道氏は、「2023無錫国際花見ウィーク」開幕式と「中日桜友誼林建設36周年記念行事」に招かれ、出席しました。袁敏道氏は、次のように挨拶しました。

「36年前、無錫市と日本の友人が中日桜友誼林を共に建設し、民間友好の力で中日の人文交流と互恵協力を推進した成功例となりました。

現在、中国人民は一丸となり、中国式現代化による中華民族の偉大な復興を全面的に推進する努力をしています。それはきっと、新時代の中日交流・協力に新たなチャンスをもたらすでしょう。

中日友好協会はこれまで通り、中日両国の地方政府が友好交流を強化し、互恵協力を拡大し、民間友好を深め、平和、友好、発展、繁栄を共に守ることを支持します。」

 

今年は中日平和友好条約締結45周年にあたり、中日関係と中日友好事業は新たな発展の機会を迎えています。日本の友人たちが3年ぶりに中国を訪問し、交流し、共に友情を語り、協力を促し、平和を守ることを期待しています。

中日両国の共同努力によって、木を集めて林とし、華やかに咲く花の美しさを共有できるようになった桜友誼林のように、中日民間友好が、両国関係の健全かつ安定した発展と中日両国の代々の友好に貢献すると信じています。