全日本中国語スピーチコンテスト 35年ぶりに開催
・京都府日中友好協会
十月二十四日、キャンパスプラザ京都において、三十五年ぶりとなる全日本スピーチコンテストを開催した。歴史を紐解くと、弁論大会の名称で始まった第一回から第四回まで関西大会に参加との記録が残るものの、スピーチコンテストと銘打ってからの参加は今回が初めてとなった。
十名から成る実行委員会を組織し、五名の審査員の先生方の協力の下、手探りで始めた企画運営は、幸いにも高校生から一般人まで計二十七名の参加者を得、本部予選へ五名を推挙する成果と共に好評裏に幕を閉じた。
新型コロナ禍で大半の行事が中止、延期となる中、この企画が今後の日中友好交流の上で一つの礎となることに期待したい。(副理事長 四宮陽一)
『故郷』題材に日中韓授業交流
・福井県日中友好協会
10月29日、紹興市文広旅游局主催、中国新聞社浙江省支社新聞発展中心運営、福井県日中友好協会協力で魯迅『故郷』発表百年を記念し、『故郷』を題材に日・中・韓オンライン授業交流が行われました。参加校は中国魯迅中学、日本芦原中学そして韓国京一観光高等中学の3校。魯迅中学で行われる授業をZoomで日韓へ同時配信、同時通訳(中国側の手配)されました。福井県日中友好協会からは酒井会長、山本常任顧問、郡理事、紹興市からは何紹興市文広旅游局局長が参加しました。
魯迅が仙台医学専門学校(現東北大学医学部)留学時から生涯敬愛した師「藤野厳九郎」があわら市出身という縁があり、以前から紹興市とあわら市との間では交流が盛んです。
当日、教室の黒板に登場人物名がカタカナでルントー、ヤンおばさん、ホンル、シュイションと書かれていました。通常中国人名は日本語読みなのに?と思っていると、案の定通訳は人物名を日本語読みでジュンド、ヨウニソウ、コウジ、スイセイと言いました。登場人物が少ないので、内容から気付くはずと思いましたが、やや不安が過りました。
潘先生による内容説明の後、生徒発表です。紹興中学は閏土と楊おばさんの人物像について、芦原中学は「もともと地上に道はない。歩く人が多くなればそれが道になる」についての意見発表でした。
最後に何紹興市文広旅游局局長から、『故郷』は中国・日本の両国において教科書に採用されていることがオンライン授業開催の背景ですとの趣旨説明と、コロナ終息後にはぜひ紹興に来ていただきたいとの要請があり、記念写真の交換で無事終わりました。(理事 郡和義)