佐賀県日中友好協会が貴州省を訪問
佐賀県日中友好協会
佐賀県日中友好協会(篠塚周城会長)は9月6日から5泊6日の日程で、貴州省を訪問しました。貴州省政府が主催する「貴州省国際姉妹都市交流協力会議」に出席するため17人で訪中団を編成。団長の篠塚会長は「今後は青少年の交流により力を入れたい」と意向を伝えました。
佐賀県と貴州省との交流の歴史は1998年以来、26年の長きにわたります。コロナ禍明けの国際交流の再開を期して、貴州省が友好関係を持つ世界各国の都市に呼びかけての会議が実現。佐賀県日中友好協会の篠塚会長も佐賀県とともに招待を受けました。
一行は9月6日に福岡空港を出発し、上海経由で省都・貴陽市へ。8日には、篠塚会長のほかフランスやベラルーシ、ニュージーランド、モザンビーク、タイなど14カ国の都市幹部や民間代表が、貴州省の共産党幹部や省政府幹部と面会しました。
省ナンバーワンの徐麟・党委書記は貴州省の発展ぶりを説明した後、「友好交流で新たなレベルまで関係を推進したい」と述べました。また、篠塚会長は中国メディアの取材を受け「貴州省と佐賀の間で青少年交流を活発化させたい。卓球大会や茶道体験などスポーツ・文化を通じて若者が相互に学び、協力できるようになれば」と抱負を語りました。
9日の「交流協力会議」には訪中団の17人全員が出席し、各国のスピーチを聞いたほか、夜は貴陽市のホテルでの公式パーティーに参加し、日中友好の思いを強くしたところです。
公式行事のほかは、「貴州省国際酒博覧会」にも参加。そういえば、ここは有名なマオタイ酒のふるさとでした。日本酒のブースには佐賀と和歌山の酒が展示してあり、団員も試飲してくつろいだ時間を体験しました。
17人の団員は日中会員のほか一般の人も多く、ほとんどが貴州省は初めての訪問でした。観光では少数民族・苗(ミャオ)族の村を訪れたほか、アジア最大の滝「黄果樹瀑布」を見て、全員が中国の奥深い習俗・文化と雄大な自然に感動したところです。
佐賀県日中友好協会が公式に訪中団を派遣するのは2019年に遼寧省を訪れて以来で、団員は「素晴らしい旅だった」「中国により魅力を感じるようになった」などと感激していました。最後になりましたが、受け入れていただいた貴州省政府と省人民対外協会の配慮に感謝いたします。
(副理事長 横尾章)
シルクロード国際文化博覧会に秋田県協会の役員2人が参加
秋田県日中友好協会
秋田県と甘粛省は1982年に友好協定を締結して以来、シルクロードの文化紹介や合同発掘事業などの文化交流事業をはじめとして、技術・学術、スポーツなど幅広い分野において官民が連携して交流を積み重ねてきました。
こうしたご縁がある甘粛省から、このたび「第7回シルクロード(敦煌)国際文化博覧会」(9月21日~22日)にご招待いただき、秋田県友好訪問団の一員として秋田県日中友好協会の石黒かほる副会長と山脇幸美理事が参加しました。
博覧会は、「世界文明イニシアティブの実践、文化交流の進化と相互学習」をテーマとし、フォーラム、文化展示、芸術公演などのプログラムが用意されていました。この博覧会には、50以上の国、地域、国際機関から約800人以上の参加者があったようです。
私たちは21日の開幕式に出席し、主催者や数多くのご来賓からのご挨拶がありました。ユネスコ代表は「敦煌が多文化交流の世界的な拠点となるよう支援し、文化対話の促進により重要な役割を果たすよう尽力する」と述べていました。
また、大劇場で前日夜に開催されたミュージカル「千手千眼」、当日夜のコンサート「獅子山下」も鑑賞しました。とりわけ「千手千眼」は信仰と父娘の深い愛情の物語のミュージカルですが、最終章で日本では「千手観音」として知られている聴覚障害者の舞踊劇団が登場し、圧巻のパフォーマンスに会場中が感動に包まれました。
このほか、体験活動として、名勝地である嗚沙山・月牙泉と世界遺産の莫高窟を案内していただきました。
嗚沙山は、砂漠の砂山で、観光用のラクダ騎乗もできるところです。半月型の湖である月牙泉のほとりにかつての人気仏教寺院を復元した寺院風の観光施設があります。古代シルクロードの砂漠をラクダの商隊が行き交い、月牙泉で一休みをしている姿を想像してしまいます。
莫高窟は、世界三代石窟に数えられる仏教石窟群で、インドから中国、日本へと仏教伝来の重要拠点です。遺跡保護のために見学できる石窟の数は減り、制限も増えてきたとのことです。そのため、石窟での滞在時間を減らし、事前学習できる立派な上映館ができていました。秦の時代の異民族との攻防戦や交易の歴史を大迫力の映画鑑賞後、ドーム型大劇場に移動して石窟内部の映像鑑賞があり、素晴らしい映像コンテンツに感心しながら莫高窟の見学に向かいます。2000年近くの歴史をつなぐ現存の石窟、仏像も丁寧な解説のもとで堪能することができました。
そして、敦煌での楽しみの一つに夜市があります。芸術鑑賞の後に二晩と夜市に繰り出しました。国際交流員として秋田滞在経験のある方々とも夜市で再会し、今回アテンド担当の甘粛省関係者とも交流の絆を深めてきました。
敦煌滞在ののち、甘粛省の省都蘭州に移動し、ここでは、秋田県造園協会が設計・監修した日本庭園が蘭州理工大学のキャンパス内に完成したので、見学させていただきました。
また、かつて秋田県が寄贈した秋田会館があったのですが、老朽化に伴い取り壊され、現在は甘粛省が建設したAKITA HALLがありますので、こちらも見学さていただきました。甘粛省が秋田県との交流の歴史を大切に継承してくれていることに感銘を受けてきました。
今回は、甘粛省関係者の皆様には温かい歓迎を受け、また大変お世話になりました。国際交流員や技術研修員などで秋田と縁のある方々も数多く、再会できた方々との旧交を温めることもできました。人と人との顔を合わせての交流が、相互理解の基本であると改めて感じることができた旅となりました。
(理事 山脇幸美)
新入会員も参加し、国慶節を祝う
秋田地区日中友好協会
秋田県日中友好協会女性委員会
秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)と秋田県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)は9月29日、秋田市のアキタパークホテルで中国の建国記念日「国慶節」を祝う会を開催した。嵯峨惇志事務局長の司会のもと、オリジナルソング「友好の翼」の斉唱で幕開きとなった。
来賓には、秋田地区華僑華人連誼会会長・崔成岩氏をお迎えし、秋田大学と秋田県立大学の留学生や両会会員ら26人が参加し、会食やゲームなどで交流を楽しんだ。
佐藤惣良理事長は「コロナ禍がひどかった頃にくらべて最近は行事に参加する留学生の方々も増えてきたようです」と述べ「現在の日中関係は困難な時期にあるが、私たちの民間交流は変わることなく続いています」と話した。また、中華人民共和国駐札幌総領事館から中華人民共和国成立75周年の記念行事の招待状が数名の役員に届いたことを伝え、都合により参加出来なかったが、後でわざわざ贈り物(月餅)が届けられたと報告した。
石黒会長からは甘粛省の招待行事(第7回シルクロード国際文化博覧会)に山脇幸美理事とともに参加してきたことが伝えられ「中国は自分が訪れるたびに変わっているが、いつもやさしく接してくれます。このたびも改めて感じました」と語った。中国留学生秋田地区学友会会長の張斌さん(秋田県立大学本荘キャンパス3年)は「秋田で国慶節をお祝いしていただいて、とても嬉しい」とお礼の言葉を述べた。
アトラクションでは、ロックバンド「シティコネクション」ボーカルとして数々のコンテストで実績を重ねてきた高瀬ちせさんのミニライブが行われ「時の流れに身をまかせ」や「オー・シャンゼリゼ」などの6曲を熱唱し、お祝いに花を添えた。
ビンゴゲームでは佐藤理事長と嵯峨事務局長が進行係となって楽しいひとときを盛り上げた。景品を手にした参加者は、しっかり童心に返っているようだった。
やがて、中国の大学に留学したことがある二人の新入会員の自己紹介となり、拍手喝采だった。横山祐さんは「仕事上なかなか機会がなくて、民間交流をしたいと思い立った」と話した。西潤さんは「日中のかけはしとなって地元に貢献したい」と語った。若い二人の清々しい挨拶に惹き付けられた次第。
参加者は食事を楽しみながら和やかに団らんし、喜びを分かち合った。
(理事 古谷孝男)
中国大使館で長野県・中国友好交流会を開催、友好を深める
長野県日中友好協会
長野県と中国大使館の共催で、10月10日、午後6時から8時30分まで中国大使館で初の長野県・中国友好交流会が開かれました。この会は、長野県内の日中友好交流関係者と在京の中国関係者との交流を通じ、相互理解の促進等を図るとともに、長野県の魅力を中国に向けて発信する貴重な機会でもあります。
交流会には長野県側から阿部守一県知事、長野県日中友好協会、中国と友好関係を結ぶ市町村、中国の大学と学術協定を結ぶ大学関係者、中国とのスキー交流関係者、観光事業者等の長野県企業関係者、県内大学生ら60余名が参加し、中国側は、呉江浩駐日中国大使、経済貿易関係者、航空会社関係者、華僑華人企業・団体、文化観光関係企業・団体、中国人留学生など50名余が参加し盛大なものとなりました。
第1部は大使館ホールにおいて行われ、冒頭呉大使と阿部知事があいさつしました。引き続いて「長野県と中国の友好交流の歩み、長野県の魅力プレゼンテーション」が行われました。第2部は会場を移して「立食懇親会」が行われました。ロビーには、長野県と中国の友好交流の歩みのパネルが展示されていました。
呉大使は、阿部知事はじめ出席者を熱烈歓迎した後、「今回の友好交流会は、昨年5月長野県を訪問した際の阿部知事との約束。長野県は中日友好の活動を全国の先頭に立って行ってきた。阿部知事、山岸県会議長さんの民間友好への支持も強い。昨年8月の阿部知事の訪中はコロナ明け初の中国訪問された知事だった。今回の友好交流会はいろいろな工夫を凝らして行われている。普通の交流ではなく今後の交流につながるように、中国を代表する経済界や観光関係者に参加してもらっている。本日の交流イベントを通じて、今後の協力を進めていきたい。中国国内での日本紹介イベントを行うに際しては、まず長野県を思い浮かべてほしい。観光会社の大手も参加しているので今後の相互交流に役立つと思う。中日関係は友好発展の大事な時を迎えている。ラオスでの日中首脳会談では戦略的互恵関係を推進し、建設的かつ安定的な日中関係を築くことを確認した。関係改善の兆しが見える中で、一層友好発展に努めていきたい」とあいさつしました。
阿部知事は、呉大使の温かいおもてなしに感謝した後、「昨年河北省を友好県省40周年で訪中し、観光、スキー卓球、学生交流をはじめとした各分野の交流を今までの成果の上に立って今後も継続発展させていくことを約束した。中国大使館のご支援あってのことと思っている。未来に向けてより深い交流を進めていきたい。長野県は県日中友好協会はじめ官民協力しての交流に特徴がある。今後共、中国の皆さんとの積極的な交流を進めていきたい。日中両国の政府レベルの交流を支える地方民間交流、心の通う顔の見えるあたたかな交流、信頼関係増進のために先頭に立って尽力していきたい。長野県と中国との関係がより良くなっていくことを心から願っている」とあいさつしました。山岸喜昭県議会議長、羽田次郎参議院議員が来賓として祝辞を述べました。
中村徹県企画振興部長より長野県の概況説明、長野県と中国の友好交流の歩みが紹介され、続いて、加藤浩県観光スポーツ部長より長野県の観光紹介、山浦義晴営業局次長より郷土食、酒、味噌、果物などの紹介が行われました。
続いて、河北省や雲南省との学生交流の報告が長野県立大学の柳沢奈々子さん、西尾美由さん、小林美月さん、長野大学の内藤武さんによって行われました。
王家馴在日中国企業協会会長が中国側来賓を代表してあいさつし、「大使のおっしゃった様に、今後長野県を重視していきたい。長野県は豊かな自然、優れた人材を有している。白馬や野沢温泉などを訪れたことがあるが素晴らしかった。長野県の産業、観光など発展に貢献していきたい。北京オリンピックの聖火リレーの思い出もある。チャーター便も実現し観光旅行も進めたい。現地を訪問して相互に理解を深めていきましょう」と述べました。
第2部の懇親会では、おいしい中華料理とともに長野県側からもワインや日本酒、旬の果物、おやきなどの郷土料理が準備されていて、好評でした。また西原さんのそば打ちパフォーマンスには大きな拍手が送られました。会場のここかしこで和やかな語らいが続きました。大使や知事の周りには参加者が次々と集まり記念撮影が行われました。予定時間は瞬く間に過ぎ、最後に締めのあいさつを布施正幸県日中友好協会副会長が行い閉会となりました。
(副会長 布施正幸)
友好深めた北京、河北6日間の旅
新中国成立75周年を記念し、長野県日中友好協会が訪中団派遣
長野県日中友好協会
中華人民共和国成立75周年を記念して西堀正司県日中友好協会会長を団長とする長野県日中友好協会訪中団一行10名は10月15日から20日まで、北京市と河北省石家庄市、張家口市を訪れました。いずれの地でも新旧友人の心のこもったご接待ご案内を受け、参観や意見交換を行い、長野県と中国の友好関係を深める有意義な訪中となりました。
10月15日 午前、羽田空港を出発し、北京首都国際空港に到着。旅行社の宋耀明氏の出迎えを受け、西堀会長と合流。空港近くのホテルで広東料理の夕食の後、宿舎の長富宮飯店へ向いました。
10月16日 中国人民対外友好協会と中日友好協会を表敬訪問しました。古くからの友人である袁敏道中国人民対外友好協会副会長(中日友好協会秘書長)や、中日友好協会の付博部長らに迎えていただきました。袁氏は長野県日中友好協会の60余年にわたる活動に感謝の意を表し、西堀会長は今後も日中友好の発展に向けて尽力していきたいと語り合いました。
午後は北京観光。世界遺産に登録されている頤和園の広大な庭園と壮麗な景色や、北京動物園の愛らしいパンダたちとの対面を楽しみました。東京・上野動物園のリーリーとシンシンが故郷の成都に帰ったところだったので、寂しい思いをしていた団員たちは、パンダを何枚もカメラに収めて満足そうでした。
10月17日 河北省の紀竑さんと、高速鉄道で河北省石家庄へ。董彤さんらの出迎えを受けました。河北賓館で歓迎昼食会が開かれ、王建峰省外事弁公室主任・省人民対外友好協会会長は、両県省の友好発展の経緯について触れ、今後も積極的に交流を続けていきましょうとのべました。その後、正定県の隆興寺を参拝し、宋代の歴史的建造物や国宝級の仏像に感銘を受けました。続いて、全国から視察団が訪れるモデル農村になっている塔元庄村を訪れ、歴史と現状を学びました。
夜は、河北省国際交流促進会の劉暁軍会長の招待宴に招かれました。劉会長は、信州大学に留学した経験があります。呂暁梅省友好協会の前副会長も列席されました。またホテルに戻ると、懐かしい梁国輝さんたちが迎えてくれ、互いの健康を祝しました。
10月18日 紀竑さんと董彤さんも一緒に、高速鉄道で、山西省の太原・大同経由で張家口へ。市外事弁公室の李建鵬主任が出迎えてくれました。張家口興垣維景国際大酒店で歓迎昼食会が開かれ、陳冲市党委秘書長は、張家口と長野の交流を振り返り、特に冬季五輪を通じた絆を強調しました。団員一人一人に各自の干支にちなんだ蔚県の剪紙(切り絵)の額をお土産にいただきました。蔚県の剪紙は中国の国家級無形文化遺産として有名で、皆さん感激していました。
午後、張家口市の冬季五輪開催地である崇礼区へ向かい、スキージャンプセンターを訪問。選手村は現在、スキー選手育成学校に転用されています。郭志煒校長は、選手の交流や訓練、国際大会の共同開催について提案し、西堀団長は、今後のスキー交流の発展に向けて協力を約束しました。
夜、崇礼賓館で李建鵬主任主催の夕食会が開かれ、日中両国の歌が飛び交う和やかな交流の場となりました。
10月19日 張家口のワイナリー、利世G9国際庄園と国営の中国食糧長城桑干酒庄を訪問しました。張家口はワイン製造の歴史が長く、「長城ワイン」は広く知られています。長城桑干酒庄での昼食会では、張家口と長野市の交流を強化するため、スキーやワインを通じた交流を進めようと約束してお別れしました。
10月20日 早朝ホテルを出発し、北京首都空港へ。紀竑さん、董彤さんらと再会を誓い、お別れの握手に力が入りました。その後、空路羽田へ。思い出深い6日間の友好の旅は、無事終了しました。
(副会長 布施正幸)
大分学生友好訪問団が武漢訪問
大分県日中友好協会
NPO法人大学コンソーシアムおおいた太神みどり事務局長代理を団長とする大分学生友好訪問団一行十一名が9月20日から24日までの間、武漢市を訪問し現地の大学生と交流を行った。
今年が大分市と武漢市との友好都市締結四十五周年にあたることから、大分武漢学生オンライン交流会実行委員会(事務局=大分県日中友好協会)において、大分市助成金を活用して事前研修を兼ねて学生訪問団を派遣することとなった。学生は大分大、別府大、APU、高専から七名が参加し、武漢大、武漢商学院、江漢大の日本語専攻学生と交流した。すぐに打ち解け、11月23日に開催するオンライン交流会に向けて、早々にチャット交換をした。このほかに武漢市都市計画センター、湖北省博物館、黄鶴楼、古琴台、古徳寺、長江ナイトクルーズ、市街地ウォーキング等の日程を通じ今の武漢を体験した。武漢市外事弁公室喩主任主催の歓迎宴にも招待され歓待を受けた。
今回の訪問団は、駐福岡総領事館の後援のほか、中国東方航空、新廣実業(株)の事業協賛を得て実現の運びとなった。今後、お互いに関心を持つ対話テーマは学生がさらに詰めていくことになる。
(事務局長 森哲也)
栃木県青年友好使者訪問団、浙江省を訪問
栃木県日中友好協会
9月19日から25日の7日間、栃木県から引率者3名、社会人8名、大学生23名からなる計34名の「栃木県青年友好使者訪問団」が浙江省嘉興市、杭州市、金華市、衢州市を訪問。白石会長を団長とする本訪問団は団員の半数以上が中国語不可または中国初体験であった。また、今回の訪問は日中の青少年交流の促進と日中友好における新たな世代の創出が目的であるため、大学生23名というこれまでにない若々しさをもったフレッシュ全開な訪問団であった。
今回は浙江省人民対外友好協会などの対外交流機関のほか、浙江工業大学、浙江師範大学、衢州学院が我々の訪問を盛大に歓迎。各大学で日中の学生同士が1対1でマッチングし交流を行った。言語の壁はあれどさすが若者同士、放っておけばWeChat交換の嵐。「你有微信吗?(WeChatアカウントもってる?)」という人付き合いの決まり文句が四方八方から聞こえてくる。連絡先交換の動機は単純明快、「せっかく会えたから友達になりたい」「アニメや漫画の話をしたい」「かっこいい! この日本男子私の好み♡」など。そうした若者らしいやり取りには職位の高い大人同士の名刺交換にはない気軽さがあり、グラスルーツの日中友好の魅力に溢れていた。
(青年部長 酒巻大雅)
「国ではなく人間を伝えたい」
映像ディレクター房満満さん講演
―日中ぎふフォーラム
岐阜県日中友好協会
「日中ぎふフォーラム2004秋」(岐阜県日中友好協会主催)が10月26日、岐阜市の朝日大学病院ホールで開かれ、中国出身の映像ディレクター房満満さんが「日本で中国(人)を伝えること」と題して講演、聴講者は房さんの熱意を好感をもって受け止めた。
房さんは江蘇省生まれ。大学で日本語を学び日本への交換留学を経て早稲田大学大学院政治学研究科でジャーナリズムを専攻。2014年に映像制作会社テムジンに入社した。
房さんは中国の歴史教育の現場、LGBT、コロナ禍、残留孤児、一人っ子政策などをテーマにこれまで手掛け、NHKで放映された番組をダイジェストで紹介した後、本題に。
「天安門事件の年に生まれ愛国主義教育で育った私を、ゼミの恩師があちこちに連れて行ってくれた。おかげでドキュメンタリーに目覚め、中国ではできないことを日本でやろう」と映像の世界に入った動機を明かし、「香港やウイグルなど『受け』狙いではなく、理不尽な扱いを受けても希望を失わず、中国をよくしたいと懸命に生きる人や声なき声を取り上げてきた。その思いは変わらず、自分ならではの感性、視点で国ではなく人間を伝えていきたい」とドキュメンタリー制作への熱い思いを語った。
(理事長 土屋康夫)
第2回フェスタに約500人が参加
ブース展示やアトラクションを楽しむ
神奈川県日中友好協会
日中友好団体(25団体)が一堂に会して団体の活動を紹介するとともに、中国文化を県民に知っていただくことを目的とする「2024神奈川県日中友好フェスタ」が11月4日、横浜市技能文化会館ホールにおいて開催された。
このイベントは昨年に続き2回目の開催。今年は参加団体を2団体増やしたほか、手狭であった会場を広い会場に変え、また、中国大使館からの協賛を頂き、子ども向けスタンプラリーを実施し、舞台での出演者を増やすなどアトラクションを充実させた。
開会式では主催者の神奈川県日中友好協会の須藤浩之会長があいさつ。続いて、来賓の県文化スポーツ観光局の吉田美和子副局長、中国大使館政治部の劉思攀参事官、(公社)日中友好協会の宇都宮徳一郎会長、県議会日中友好議員連盟の敷田博昭事務局長、横浜華僑総会の謝成發会長がお祝いの言葉を述べた。中国文化を理解することの大切さ、日中友好や日中民間交流の意義などに触れたあいさつに、参加者は真剣に聞き入っていた。
フェスタは多彩で、参加者は横浜日中など8地区協会、聶耳記念碑保存会、中国留学生援護会などのブース展示を見て回ったり、変面や中国民族舞踊、古筝・二胡演奏などのアトラクションを観たり、中国茶芸や中国結び、浴衣などの体験をしたりして、楽しいひと時を過ごした。
(専務理事 三浦修)