春節で交流深め
秋田民謡が花を添える
・秋田県 秋田地区日中友好協会/秋田県日中友好協会女性委員会
秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)と県日中女性委員会(石黒かほる会長)は2月11日、秋田市のアキタパークホテルで中国の春節を祝う会を開いた。来賓には秋田地区華僑華人連誼会顧問・周明氏と同会副会長・張函氏をお迎えし、秋田大学と秋田県立大学の留学生や両会会員ら34人(中国出身の会員を含む)が参加して、会食をしながらビンゴゲームやカラオケなどで交流を楽しんだ。
小木田会長は「コロナ禍で対面での交流が出来ない期間があったが、今日は留学生も参加してくれて嬉しい。共に春節を祝い楽しみたい」と挨拶。石黒会長は、1月7日に札幌市内のホテルで開催された札幌総領事館主催の春節の祝賀行事に、会員の柳原せい子さん・佐藤絵里さんと共に参加し、翌日には総領事館を表敬訪問してきたことを報告。そして「今年は辰年。皆さんの運気上々をお祈りする。今日はみんなで楽しんでいただきたい」と語った。
アトラクションでは「新春に唄う」と題し、平成23年度秋田県芸術選奨受賞者で、県内開催の民謡全国大会優勝歴14回の田中恵さんが、長者の山や秋田長持唄など、代表的な秋田民謡を披露し、お祝いに花を添えた。中国留学生秋田地区学友会会長の張斌さん(秋田県立大学本荘キャンパス2年)は「春節をお祝いしていただいてありがたい。これからも両国民の相互理解を深めていきたい」と述べた。北京市出身で、秋田市在住3年目の張莉さんは「秋田で春節を体験するとは思っていなかったので本当に幸せ。秋田の人たちはとても優しい。それに自然が豊かですばらしい。白神山地、角館の花見、田沢湖などにも行って感激」と話し、すっかり秋田が気に入っているようだった。
高橋博県日中理事は、1977年に第2回日中友好農業青年の翼(団長は当時の県知事・小畑勇二郎氏)の団員として訪中していることから、その際に覚えた「我愛北京天安門」を合唱してみたいと希望すると、ただちに留学生らが高橋理事と張莉さんを囲むように整列し合唱団が編成された。この曲の作詞者は小学生だったと高橋理事から説明があり、やがて会場は抒情歌曲の合唱に満たされ、万雷の拍手となった。合唱にはとても哀愁が感じられ参加者の心をとらえたようだった。
恒例のビンゴゲームでは佐藤惣良理事長と嵯峨惇志事務局長が進行係となって楽しいひとときを演出。会場は歓声やため息で賑やかになり、景品を手にした参加者は童心に返ったように喜んでいた。このたびもまた選りすぐった景品を用意してくれた石黒会長に感謝。
参加者は時のたつのも忘れて和やかに団らんし、喜びを分かち合った。
(理事 古谷孝男)
元宵節を祝う会 71名が交流
・宮城県日中友好協会青年委員会
宮城県日中友好協会青年委員会(新沼光昭委員長)は2月23日、仙台国際センターで「元宵節を祝う会」を開催した。
参加者は子供から80代まで合わせて71名。新沼委員長の挨拶に続き中国人女性による日本舞踊の披露、グループ対抗クイズ大会やビンゴ大会を行い大いに盛り上がった。5年ぶりに会場の皆で中国のゴマ団子を食べて親交を深めた。
初めて参加した小学生からは「楽しかった」という感想が聞かれた。初参加の高校生が「いろいろなバックグラウンドを持つ方々と知り合うことができとても貴重な機会だった。日中の民間交流がこのような形で行われていることを知り感動した。仲間に加わり自分も活動していきたい」と青年委員会に入会した。他にも中国人留学生の青年委員会入会があり、今回の活動を通して若者に日中交流の輪を少しでも広げることができ、主催者として嬉しく思った。
(青年委員会 事務局長 吉澤千明)
柴田町姉妹都市30周年祝意・
春節交流会開催
・宮城県 柴田町日中友好協会
宮城県柴田町と江蘇省丹陽市が1994年2月23日に国際姉妹都市を締結して30周年を迎えました。柴田町滝口茂町長・柴田町日中友好協会中島亮祐会長のメッセージ及び当協会からの雛人形を丹陽市黄万栄市長へ送り、今後とも民間交流意識を深める活動に精進する節目となりました。
協会は2月11日、2年振りに、仙台大学留学生との「水餃子交流会」を町内4区集会所で髙橋仁学長の出席も頂き、留学生と会員と一緒に水・焼き餃子を粉から生地を作り、手作りの完成に合わせて豚汁を作りみんなで舌つづみを打ちながら春節・旧正月をワイワイと楽しく過ごし有意義な草の根行事となりました。その他、今年パリでのオリンピックに床運動と跳馬に出場予定の南一輝選手の活躍を期待する声もあがり有意義な一日となりました。
(会長 中島亮祐)
新春パーティー開催
・群馬県日中友好協会
1月31日(水)に行われた群馬県日中友好協会の新春パーティーは、最高顧問であり元総理の福田康夫先生を迎えて盛会裏に行われた。
冒頭、私は登壇し会長として挨拶した。その要点は次のようなものだ。
〈現在世界はかつてない混乱の状況にあり、日本と中国はアジア及び世界の平和と安定のために重要な役割を果たさねばならない〉特に次の点を強調した。それは、〈日本と中国は文化的にも政治的にも長い歴史で結ばれており、現在及び将来の協力関係もこれを踏まえて進められなければならない〉。
また、私は昨年末北京における日中友好交流会議に出た時の私の発言内容及び天安門広場における体験についても触れた。それは群馬県日中友好協会の課題と密接に結び付いていると考えたからである。天安門の体験とは所持した原稿を没収されたことで、反スパイ法運用の現実を肌で感じ取った瞬間であった。表現の自由が制度として保障される日本とそれが制限される中国との違いを示す象徴的な出来事ともいえた。私の思いは、この違いを乗り越えて真の日中友好は築かれるべきだという点にあった。
(会長 中村紀雄)
久しぶりの新春のつどい
大学生も共に春節を祝う
・山梨県日中友好協会
山梨県日中友好協会は2月10日、甲府市内シャトレーゼホテル談露館で「新春のつどい」を開いた。
会員を始め国際交流関係団体など22名が出席。弦間副会長は「コロナ禍のため20年度から開催できなかったが、最近各方面でも活動が活発化してきたので久しぶりに開催した。昨年は日中平和友好条約締結45周年という記念すべき年であり、日中交流会議も5年ぶりに開催された。今後交流が蘇ることを期待する」と挨拶した。
この後、黒竜江省出身の呉仙英さんが中学から学んだきた日本語を活かして、武候祠博物館などで日本人観光客を案内した様子や来日してからの経験を「日本と中国の観光」と題して講演。また、昨年12月に山東省対外友好協会の要請を受け、(公社)日中友好協会から派遣された大学生訪中団に参加した2人の大学生が、日本と中国の違いなど、その印象を語った。
続いて、太極拳演武や二胡の演奏を鑑賞した。久しぶりの開催であったので、日中親善、中国旅行の夢を語りながら会が盛り上がった。
(事務局長 遠山和男)
新春講演会・新年会を開催
・長野県日中友好協会
長野県日中友好協会・県日中経済交流促進協議会・県日中学術交流委員会は1月23日、2024年日中友好新春講演会・新年会を長野市内のホテル犀北館で開きました。協会会員や各団体関係者ら100余名が出席。新年会はコロナ禍の平穏化に伴い4年ぶりの開催となり、和気あいあいの雰囲気の中、日中の友好交流の推進を誓い合いました。
西堀正司会長代行は、「日中友好の立場で体制の違いを乗り越え、協力してアジアや世界の平和への貢献と緊張緩和を目指していきたい。地方民間交流の推進の年としたい」とあいさつ。来賓の阿部守一知事は、県と河北省の友好提携40周年に合わせて昨年夏に同省を訪れたことに触れ「顔の見えるしっかりとした信頼関係の構築が大切なことを実感した。今後とも皆さんとともに地方交流を継続推進していきたい」と述べました。また、若林健太・篠原孝・井出庸生(代)・中川宏昌(代)の各代議士、平井利博長野大学理事長、山本格日銀松本支店長、経済界、労働界、県国際交流課長、県産業政策課長、山ノ内町・松川村・白馬村の代表、王昌勝県華僑総会会長、夏丹長野孔子学堂中国側責任者ら各界来賓が出席し日中平和友好の重要性を語り、友好交流発展に期待しました。
新年会に先立って、(公財)日中友好会館中国代表理事の黄星原氏が「日中関係の歴史・現状と課題」と題して記念講演し、国交正常化以来の日中関係の推移を振り返りながら、〝日中対立と対話の併存時代〟にあって、コロナ禍で途絶えた日中交流の早期再開などを訴えました。黄先生は日本大使館勤務や中南米などの大使を歴任され、中国人民外交学会副会長兼秘書長を務められるなど、国際的視野にたって日中関係を論ずるなど活躍しています。中国の現状理解を深め、日中両国が今後、相互信頼を深め協力提携しアジアと世界の平和と繁栄に貢献していくにはどうしたらよいかをともに考える良い機会となりました。
(副会長 布施正幸)
北京市ジュニア選手団
野沢温泉でスキー訓練
・長野県日中友好協会
北京市アルペンジュニア選手団一行15名が1月28日から2月2日まで、長野県日中スキー交流委員会の招きで来県しました。選手は小学6年から高校1年にあたる12名及び役員・コーチなどで、野沢温泉スキー場でトレーニングを重ねたほか、地元のスキークラブや中学生と交流しました。
一行は1月31日、県スキー連盟や、県日中友好協会役員とともに県庁を訪れ阿部知事を表敬。知事は一行を温かく歓迎し、「青少年がお互いに顔の見える交流をして、友情をはぐくみ技術を向上させていくことが両国の友好につながる」とあいさつし、健闘を祈りました。馬越団長(北京市雪上運動協会代表)は、豊かな自然やスキー場の先進的な施設、コーチの専門性とスタッフのフレンドリーさが印象に残ったとし、「交流を続け、新たな歴史を作っていきたい」と述べました。
阿部知事は昨年8月、北京市を訪問し、冬季スポーツや青少年交流などで協力する覚書を締結しています。
一行は、市内のレストランで県日中スキー交流委員会主催の歓迎会に出席し、関係者から熱烈歓迎を受けました。
(事務局長 中澤保範)
二〇二四年年賀会開催
浙江省から感謝状も
・福井県日中友好協会
福井県日中友好協会は二月一二日に、「二〇二四年年賀会」を福井市内にて開催した。
一部では、酒井哲夫会長より「日中関係は良好と言えないが、民間交流は極めて重要で、今後も日中友好の交流に努めていきたい」と挨拶。引き続き来賓として、杉本達治福井県知事がお祝いと当協会の更なる発展を期待していると挨拶した。次に日中平和友好条約締結四五周年、福井県・浙江省友好提携三〇周年にあたり、長年、友好交流事業促進に多大なご尽力と貢献した五〇の個人、団体、企業に、浙江省人民対外友好協会からの感謝状を手渡した。
次に、福井市立郷土歴史博物館学芸員の印牧信明氏が「越前新保浦商人の活躍と韃靼国漂流」と題して講演を行った。越前の商人が北前船にて北海道へ行く途中佐渡沖にて嵐にあい、韃靼国へ漂流し、生き残った人は現在の瀋陽から北京へ行く途中に日本人で初めて「万里の長城」見たことを、プロジェクターを使用して説明を行った。参加者は話を興味深く聞いていた。
二部は会場を移して、花柳双福会による「新春の舞」を行った。九曲を披露したが、中には幼稚園ぐらいの男の子と女の子が「証々寺の狸ばやし」を踊り余りの可愛さに会場からわれんばかりの拍手が起きた。
終了後、九三名が参加して懇親会を開催した。
会長の挨拶、福井県議会日中友好議員連盟山浦光一郎会長の挨拶、日中友好協会揚原安麿常務理事の乾杯の音頭で約二時間開催した。コロナ後会う機会が減っていたので、久しぶりの会食に話がはずんでいた。
懇親会の後半に、酒井会長が二日後の一四日に九〇歳の誕生日を迎えるので、蝋燭九本をケーキに立てて、会場全員でお祝いを行った。
最後に、当協会の山本正雄理事長の中締めと一本締めで会は終了した。
(森下育夫)
馬頭琴演奏会を通した
日中友好交流
・兵庫県 北兵庫日中友好協会
北兵庫日中友好協会(1976年結成 岡坂康正会長 会員12名)は、2月13日に馬頭琴演奏会を実施しました。今回は、4年ぶりに新温泉町内の2小学校にて開催しました。
中国の内モンゴル自治区出身の劉偉さん、包海峰さんを招き、初めにモンゴル語での挨拶の言い方を教わり、モンゴルの暮らしについて話をしていただきました。
次に、馬頭琴の仕組みや音の出し方、ホーミーの音の種類について教わりました。そして、モンゴルの広大な草原の映像を見ながら、馬頭琴の演奏とホーミーの歌唱を披露していただきました。日本の歌も演奏していただき、演奏を通して国を超えた親しみを感じました。参加した小学生は温かい音色で気持ちよく聞くことができたと感想を述べていました。
最後に、会場にいた小学生、地域住民、日中会員、全員でモンゴルのダンスを行い、会場内で友好交流の一体感を得ることができました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、直接対面での国際交流が難しくなっていますが、日中の交流活動を休止してはなりません。日本と中国の間でこれからもよりよい関係性が保たれるよう、粘り強く友好活動を継続していきます。
(事務局長 山本和正)
春節餃子会の開催
・和歌山県日中友好協会
和歌山県日中友好協会恒例の春節餃子会が2月17日に和歌山市の河北コミュニティセンターで2019年以来5年ぶりに開催。和歌山大学やYMCAに通う中国人留学生10名も参加しての賑やかな集いとなった。
最初にマイクを持った和歌山県日中友好協会中拓哉会長は「国交回復後はじめての留学生を迎えた頃、大学の授業の関係から故郷に帰省できない学生たちに帰郷の雰囲気を味わってもらおうと始めた和歌山県日中友好協会の伝統行事、コロナ禍での休止もあけて5年ぶりの再開、大いに楽しんでください」と挨拶。
調理室では、餃子麺棒を巧みに使いこなす学生たちから教わりながら当協会の会員たちも餃子の皮を作り上げていき、餡も上手に包めるように腕をあげるとともに、茹であがった水餃子を会場のテーブルに運び食事会のスタートとなった。
50名が参加してのじゃんけんゲームでは景品も好評を博し、中国語と日本語の飛び交う和やかな春節となった。
(会長 中 拓哉)
薛総領事歓迎の集い
・岡山県日中友好協会
2月22日、岡山県日中友好協会は薛剣中国駐大阪総領事の岡山訪問に際し、倉敷市日中友好協会の協力を得て歓迎の集いを開催した。
薛総領事以下5名の一行は、今夏に予定されている第7回西日本地区日中友好交流大会の岡山開催に向けての準備と関係各位へのごあいさつ、日中友好団体との交流を目的に岡山を訪れた。岡山県知事・岡山市長・岡山大学を表敬訪問ののち歓迎の集い開催地の倉敷市を訪問。官民一体となって効果的な利用の推進を図る中国製有人ドローンの「空飛ぶクルマ」を視察し歓迎の集い会場へ、開会に先立ち伊東香織倉敷市長と懇談をおこなった。倉敷市は江蘇省鎮江市と友好都市を締結しており、江蘇省出身の総領事は倉敷を身近に感じた和やかな懇談がおこなわれた。
歓迎の集いでは原田健明岡山県日中会長が、今夏の岡山での西日本地区日中友好交流大会の成功に向けて強力に推し進めていく旨の歓迎のあいさつをおこなった。岡山県下には8つある中国との友好都市締結自治体のうち、岡山県、倉敷市、吉備中央町、浅口市から副知事・市長・町長が駆けつけ、岡山県日中と倉敷市日中の会員の他に地元の議員や経済界、教育界、岡山県華僑華人総会など70名を超える出席者での盛大な集いとなった。
今後、岡山県日中は西日本の府県日中への協力と参加のよびかけをおこなっていくとともに、県内の関係団体と実行委員会を結成して、青少年交流を全面に押し出した交流大会の開催と成功に向けて取り組んでいく。
(事務局長 横見幸憲)
市制施行70周年記念 張濱二胡音楽会
・佐賀県 多久市日中友好協会
2月24日(土)、多久市市制施行70周年特別記念事業(共同主催/多久市日中友好協会、多久市)が多久市中央公民館で開催されました。中国楽器二胡の第一人者、張濱(チャンビン)氏の二本の弦から紡ぎ出される優しく・温かく・激しく・そして穏やかな音色を十分に堪能しました。また、当日は多久市在住で揚琴演奏家の趙勇氏も特別出演として演奏を披露されました。ある来場者は、「二胡の演奏会は初めてで、どんな風にして弾くのかイメージが湧かなかった。美しい音色で心が豊かになり、素敵な時間でした」と笑顔で話された。会場ほぼ満席で大盛況のうちに終了することができました。
◎公演終了後の張濱氏のコメント
「多久は自然がいっぱいで、空気がおいしくて好き。また多久市に来たくなった。二胡を通して日中両国の平和と友好の架け橋になれば幸いです」
多久市は孔子を祀る国の重要文化財「多久聖廟」があり、今もなお孔子の教えが残る孔子の里とも呼ばれています。
また、孔子の生誕地である山東省曲阜市と友好都市提携が締結され、官民による友好交流が図られています。
(事務局長 北島一明)