各地の日中交流ニュース

2023年5月1日号 /

おひな祭りの会 3年ぶりに開催

・宮城県日中友好協会 女性委員会

宮城県女性委員会(水戸憲子委員長)では、3年間実施できなかった恒例の「おひな祭りの会」を、3月10日に県南の著名な“お雛飾り”見学をバスツアーとして企画。女性委員会メンバーとその家族や華僑華人女性聯誼会メンバー等26名が参加しました。

午前中の「阿武隈川ライン下り」では地域の歴史や、名所を船頭さんがガイド。昼食の名物「ホッキめし」をいただいた後、午後からは丸森町の蔵の郷土館「齋理屋敷」で豪商の歴史ある雛人形飾り、新感覚の和紙人形雛などを鑑賞。また「角田市郷土資料館」では伊達政宗の愛娘・牟宇姫の嫁入り道具の雛段飾りや各時代の雛人形を鑑賞しました。

皆さん、中国で発祥し、後に日本で発展、定着した雛人形に「歴史を感じ、感銘しました」「楽しいツアーでした」などの声を寄せていました。

宮城県丸森町の齋理屋敷で

春の交流会 カルタ取りを体験

・宮城県 富谷市日中友好協会

「一人暮らしではカルタもできない」

そんな会員さんの一言から始まったこの企画。留学生に聞いてみると、カルタは知っているけど、遊んだことがないとのことでした。

3月25日(土)、富ヶ丘公民館にて、6人の中国人留学生と18人の会員が集まり、いろはカルタ、百人一首、漢詩カルタ、仙台弁カルタで遊びました。4つのグループに分かれて10分交代で一巡して体験、読み手も交代していろいろな日本語に触れました。特に百人一首や仙台弁カルタは、みんな読むのに苦戦し、大盛り上がり。漢詩カルタでは、日本語の読み札で遊んだ後、留学生が中国語で朗読してくれ、音の響きを感じることができました。

留学生からは「時間が短かった。カルタの意味など、もっと詳しく知りたい」、会員からは「童心に帰って夢中になって遊んだ」「リアルで会えるって良いですね」等の感想が寄せられました。

(事務局長 横山弥生)

 

水産物専門の卸売市場・東京都足立市場を見学
景徳鎮で焼かれた古染付の鑑賞も

・東京都日中友好協会

東京都日中友好協会の文化交流委員会では、3月11日午前9時から、足立区千住の東京都足立市場に会員を含め20名が参加して見学会を実施した。この市場は、都内で唯一の水産物専門の中央卸売市場で、発祥は安土桃山時代頃から、川魚・青物・米穀を中心に始まったとされ、江戸時代には、神田・駒込と並ぶ江戸三大青物市場の一つとして幕府の御用達となった所。

足立市場はコロナ禍で一般開放を中止していたが、この日3年振りに一般開放を行い、早朝から多くの来場者で賑わった。取り扱っている水産物は、マグロ類が約8%、鮮魚が約30%、残りの62%は冷凍品や塩干加工品など。小さい単位での卸売りを行う店も多数あり、買出人が購入しやすい市場となっている。

一行は2~3人に分かれ、大きなマグロの解体や威勢のいい掛け声の中、新鮮な魚介類、珍しい魚に出会ったり初めての市場見学と買い物を楽しんだ。なお当日は3・11(東日本大震災)12年目にあたり、被災3県のPRコーナーも出来ていた。見学後は、場内の食堂で各々海鮮で遅い朝食をとり懇親を深めた。

見学終了後、有志で市場近くにある石洞美術館に行き、景徳鎮で焼かれた古染付の焼物を鑑賞した。

(文化交流委員会 斎藤 成)

 

東京都足立市場の前で

4年ぶりの花見交流会

・熊本県日中友好協会

4年ぶりの花見交流会を開催しました。

4月2日(日)午後1時、県日中事務所近くの古城堀端公園に、留学生11名と日中関係者と在日中国人の方や一般から25名が集まりました。高校生や4年前に大学生訪中団に参加された方もいました。

事前の天気予報では曇りでしたが当日は快晴になり、花吹雪もときどき舞う中での交流会になりました。

体調不良の為会長が欠席。田辺正信副会長の挨拶、韓留学生学友会会長の挨拶と乾杯の音頭で会は始まりました。次に各人自己紹介の後それぞれが交流を深めていました。会の後半には、参加者の一人が準備されたカラオケを楽しむ参加者や留学生、音楽にあわせてダンスをされる参加者もいらっしゃいました。

4年ぶりで県日中と留学生の連係が少しずれて、留学生の参加が少なかったのが残念でしたが、日中政府間の関係が必ずしも良好と言えない現在、今後も民間交流を進めていきます。

(文責:事務局長 岩﨑廣喜/写真:理事 清田忠臣)

熊本県熊本市の古城堀端公園で

清明節に中国人養父母碑へ献花

・鹿児島県日中友好協会/鹿児島市日中友好協会

清明節にあたる4月5日、鹿児島県・鹿児島市日中友好協会は鹿児島市内の「中国人養父母感謝之碑」を参拝しました。朝9時から、県女性委員会が清掃を行いました。

県日中の海江田会長は、あいさつの中で中国の「恕」(思いやりの心)の精神を説明し「日中関係改善と友好促進によって残留孤児養父母の遺徳と恩義に応えたい」と話しました。

県内在住の中国残留孤児やそのご家族、中国駐福岡総領事館の律桂軍総領事も出席され、花を手向けました。

また、昨年「友好訪問」に登場された二胡奏者・劉福君先生の娘の劉美佳子先生が二胡の演奏をされました。

(県女性委員会委員長 天達美代子)

(前列左から)筆者、海江田順三郎・鹿児島県日中会長、律桂軍総領事 (後列左端)鎌田敬・鹿児島市日中会長

 

碑の前で二胡を演奏する劉美佳子先生