各地の日中交流ニュース

2019年6月1日号 /

上海師範大から34人が来訪
「聶耳記念碑」参拝の旅へ

・横浜市日中友好協会

「聶耳記念碑」の参拝・記念撮影

4月10日から15日まで、上海師範大学老年大学の呉霞琴老師、日本語学科学生、教師を目指す同大学院生が来訪。師範大学とは昨年8月に協会会員、中国語講座生29人が1週間にわたり訪れており、日本語と中国語の相互学習、友好交流を続けている。

藤沢市の鵠沼海岸にある「聶耳記念碑」の参拝・献花するとともに、「江の島・鎌倉」、「箱根・山梨方面」の友好交流の旅を実施した。今回は、初来日した上海師範大学大学院生、神奈川大学中国語学科学生と当協会の中国語講座生を交えたパーティも実施して若者たちの友好交流の輪を広げた。

2泊3日の友好交流の旅は、箱根・山梨方面のバス旅行を実施。箱根は季節外れの雪だったが、翌日は青天に映える富士山や各地で満開の桜が上海のみなさんを待っていたかのようだった。箱根の雪模様、満開の桜、温泉から眺める富士山等々に感嘆、満喫。日式の温泉宿も堪能、宴会ではにぎやかに日中双方の歌で交流した。歓送迎晩会には、多くの会員、中国語講座生も加わりそれぞれが習得した言葉を使い友好を深めた。日を追うごとに心を開き「日中友誼 万古長青」を心に刻みつつ、有意義な相互交流を行うことができた6日間だった。(理事 小松崎 勇)

 

松本龍会長の意志を継ぐ」
新会長に森山沾一氏が就任

・福岡県日中友好協会

新会長を選出した2019年度定期大会

福岡県日中友好協会は、2019年度定期大会を、5月11日、福岡市中央区の「天神スカイホール」で開催した。
大会には、大島九州男参議院議員、中国駐福岡総領事館の康暁雷副総領事、小川福岡県知事代理の渡辺文・国際局地域課長などの来賓を含め、約40人が参加した。長野敏彦副理事長の進行で、冒頭、昨年逝去された故松本龍会長と故中嶋道生副理事長に黙祷を捧げた。

空席の会長に森山沾一福岡県立大学名誉教授(3面に新会長紹介)、顧問に組坂繁之部落解放同盟中央委員長、大島九州男参議院議員、特別賛助会員に松本組など、各役員を決定。森山新会長は「松本龍会長の遺志を引き継ぎ、皆さんと協力して改善が進む日中友好運動に取り組んでいきたい。建国70周年を迎える中国に、できれば秋頃、松本会長のゆかりの地に行きたい」と決意を述べた。康副総領事は「新会長就任おめでとうございます。協会の発展を祈念します。中日関係はより一層の改善へ進み、民間レベルも福岡をはじめ九州各県協会の交流が盛んになっている。隣国同士、ともに発展していきましょう」と挨拶した。

また、渡辺課長は「福岡県日中友好協会が交流大会や訪中団派遣などの草の根交流によって、両国の相互理解、良好な関係改善に一定の成果をあげています。森山会長の下、益々の発展を祈念します」と、小川知事の挨拶を代読した。
その後、協議題に入り、2018年度の活動報告と決算報告、2019年度の活動方針と予算案を提起しました。質疑・意見交換では、「休眠地区の状況はどうなっているか」「田主丸地区の中国沙漠緑化の取り組み」などが提起された後、原案を承認し大会を終了した。(事務局長 中村元氣)

 

四川省・成都を訪問し
パンダ基地を見学

・宮城県日中友好協会

「成都大熊猫繁殖基地」。あの「陽浜」の姿も

4月17日から4泊5日の日程で「県民の翼 四川省(蜀の国)・パンダと世界遺産を訪ねて」を企画し、佐々木謙会長をはじめ30人が参加した。「三星堆博物館」「杜甫草堂」「武侯祠」「楽山大仏」「黄龍渓古鎮」「都江堰」のほか、変面で知られる「川劇」や「陳麻婆豆腐」「火鍋」など、悠久の歴史の一幕を楽しんだ。メインは「成都大熊猫繁殖基地」の観光。今回のツアーの趣旨は仙台へのパンダ誘致の機運を高めようというものだった。あいにくの雨となったが、国内外の大勢の来園者でにぎわっていた。

事前にお願いをしていた日本人パンダ飼育係の阿部展子さんに案内をしていただいた。集中的にパンダを見学できるポイントを回り、子どもパンダの愛らしい仕草や、大人のパンダの行動を堪能することができた。和歌山のアドベンチャーワールドで生まれた「陽浜」と表示されたパンダも元気に動き回っており、日中友好の一つのシンボルとしてうれしく思った。
阿部さんには夕食会にも同席いただいた。パンダの飼育に関わった動機や飼育の喜び、難しさなどを聞くことができ、日中友好協会ならではのツアーとなった。参加されたみなさんにも、充実した内容に大変喜んでいただけた。(理事長 水戸雄二)

 

程永華前大使・劉総領事の
歓送迎会を開催

・NPO法人福井県日中友好協会

程前大使と劉総領事を囲んで

5月に帰国された程永華中華人民共和国日本国全権大使と3月に赴任した劉暁軍中華人民共和国駐名古屋総領事が、4月11日、福井県を訪問した。

魯迅の師匠である「藤野厳九郎記念館」と曹洞宗大本山の「永平寺」、福井県の基盤産業の1つである鯖江市の「めがね会館」を視察した。めがね会館では、江戸時代から昭和期の眼鏡の製造道具や資料が並ぶ「めがね博物館」を見学し「鯖江の眼鏡は有名で日本の代表とも言える産業」だと強調。夜は福井市内のホテルで福井県日中友好協会主催の歓迎会に出席した。程大使は、「日本を離れる前にどうしても福井県を訪問したいと思っていたので大変よかった。在任の9年間、日本と中国間にはさまざまな問題が起きたが、最近は政府同士の交流が増えた。今後も交流が拡大されて、結びつきが強くなる。いろんな分野で交流が進むことを願っている」と話した。
また、1週間前の連絡にもかかわらず、役員、会員、来賓の53人が駆けつけ2人を歓迎した。

友好都市26周年を記念して
洛陽への旅

・須賀川市日中友好協会

洛陽市の「白馬寺」にて

福島県・須賀川市と洛陽市が友好都市関係を調印締結26周年を迎えた。記念事業として、4月13日から17日まで、須賀川市日中 第15回各界訪中団(団長 大倉雅志副議長ほか18人)を組織、両市の友好交流を深めた。

4月15日には洛陽人民常務委員会の会議室にて交流会を開催。冒頭、副主任の王松涛氏から、「この訪問は、両市の各分野での交流と協力を必ず促進し友情を深め、市民に幸せをもたらしてくれると思います。洛陽の美しい牡丹も十分堪能してください。その牡丹を架け橋に友好都市締結から26年を迎え、交流会に参列できたことは光栄です」という歓迎の挨拶があった。須賀川市日中を代表して浅川清吾理事長から、「両市が友好都市としてメリットを十分享受できるよう、須賀川市日中友好協会として事業を展開したい」との挨拶があった。会場を移しての記念レセプションでは、杜康酒で乾杯し開会した。

5日間の訪中日程は次の通り。13日に上海経由西安へ。14日に大雁塔、兵馬俑観光。15日は洛陽にて、洛陽国家大学科技園、洛陽博物館、友好都市締結26周年記念交流会、龍門石窟、関林廟、中国国花園見学。16日、洛陽の白馬寺、少林寺参観。17日に帰国した。

「桜を楽しむ会」を開催
留学生らと満開の桜を愛でる

・秋田県・地区日中友好協会

和やかに花見を楽しむ留学生たち

秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)と秋田県日中友好協会女性委員会(石黒かほる委員長)は4月20日、秋田市の千秋公園で「桜を楽しむ会」を開いた。秋田大と県立大、国際教養大の留学生、県国際交流員や会員ら約60人が咲き誇る桜の下で交流を楽しんだ。参加者には弁当や豚汁、果物が振る舞われ和やかに歓談した。

当日は晴れ渡り、秋田藩20万石の居城だった久保田城跡の二の丸広場は車座に陣取った花見客で埋め尽くされた。「さくらに集まる人の多いのに驚いた」、「さくらのある風景は美しい」。国際交流員や留学生らは、万朶の桜をみやりながら顔をほころばせて思いを語った。4月に県国際交流員として就任したばかりの杜淑玲さん(甘粛省出身)は「自然に恵まれている秋田で花見ができて良い思い出になった」と喜び、3月に帰国した前任者から、秋田での行事はどれも貴重な体験となったと聞いているので楽しみにしていると語った。

郭揚さん(吉林省出身)と鄭仁永さん(韓国出身)も新任の国際交流員で、会員や留学生たちと語らいながら日本の春を満喫している様子だった。留学生は3大学合わせて40人が参加し、終始にぎやかで花見は最高潮に達した。(秋田県日中理事 古谷孝男)

 

 

イチゴ狩りとBBQを満喫
ゴルフ挑戦に苦戦もランティア

・千葉県日中友好協会

大粒のイチゴに大はしゃぎ

千葉県日中友好協会では、中国留学生との交流を目的に「イチゴ狩りとBBQ」を昨年に引き続き開催した。
4月14日10時に成東駅に集合。成東は観光イチゴ狩りが盛ん。市内には30軒以上のイチゴ園があり、12月よりGWまでイチゴ狩りが楽しめる。留学生たちは大はしゃぎ。大きなイチゴを頬張り、「お腹いっぱい」と感激していた。

その後は蓮沼海浜公園でゴルフに挑戦した。初めてのことに、みな困惑気味。なかなかカップに入らず18ホールの予定が、時間切れ9ホールで終了。そしてBBQへ。楽しい一日となった。

 

 

第22回佐倉市日中友好協会
親善ゴルフ大会を開催

・佐倉市日中友好協会

ゴルフに交流に楽しい一日となった

4月17日。この日は新緑に囲まれ暑くもなく寒くもない最高のゴルフ日和だった。千葉県・佐倉市日中友好協会会員・会友の男女77人がイン10組、アウト10組に分かれプレーを開始。芝山ゴルフ場は池が多く皆が苦労したようで、久々のプレーを楽しむ人、パターで苦しむ人、思い思いの一日を過ごした。

表彰式では長谷川稔会長から日頃の活動のお礼、5月の豊洲・築地・日中友好会館・中国大使館への日帰り旅行、6月の佐倉市日中総会、10月のゴルフ大会、浙江省への訪問、11月の佐倉日中創立20周年記念の集い、昨年実施したハルビン・瀋陽・撫順への訪中についての報告があった。表彰の名前が呼ばれる度に歓声が上がる。全員に賞品が渡され、和気あいあい、隣席同士の話も大変盛り上がった。最後に、優勝した高杉紀明さんの挨拶があり、大会は無事閉会。今大会も親善交流が十分でき楽しい一日となった。
(会長 長谷川稔)

 

第57回定期大会 中国建国70周年
青少年交流推進年を活動の柱に

・長野県日中友好協会

高波会長があいさつ。和やかに交流が行われた

長野県日中友好協会は5月13日、第57回定期大会を長野市内のホテルで開いた。今年は、中華人民共和国建国70周年、日中青少年交流推進年として「中国の現状に関心を寄せ、等身大の理解を進め、友好関係発展、信頼関係の回復に向け官民提携し日中交流の活性化を図る」の新年度活動方針を決定した。役員人事では、西堀正司理事長が会長代行となり布施正幸事務局長が新理事長に、中澤保範氏を新事務局長に選任した。新副会長には金子繁三、石井和男氏が選任。また本総会には阿部守一知事や中国大使館から梁林衝経済参事官も出席した。

大会第1部は「永久の友情を」を県日中女性委員会のリードで斉唱しスタート。山根敏郎・副会長の開会挨拶後、高波謙二会長が日頃の会員活動に謝辞を述べた。阿部知事は、「大切なのは青少年の友好交流。友好協会には一層の協力と活躍を期待する」と激励。第2部の祝賀パーティーでは、梁林衝参事官が「建国70周年の今年は、中日友好事業にとって重要なチャンス」と挨拶。和やかに交流が行われた。

 

洛陽市ゆかりの牡丹で花見会

・北上市日中友好協会

珍しい黒く見える花も。岩手日日新聞社(5月17日付)提供

岩手県・北上市日中友好協会(伊藤彬会長)は5月16日に、「和賀川ふれあい広場」内の牡丹園で花見を催し、数多くの市民でにぎわった。

牡丹は河南省の洛陽市から。30年以上前に同市から北上市に農業研修性として来日、帰国後に成功した王高峯氏が恩返しにと仲介し、2001年に300株が寄贈された。これを機に洛陽市から贈呈団が北上市を何度も訪れ、市日中友好協会協会員と一緒に30種、約800株を植えた。赤や白色のほかに、黒く見える珍しいものもある。
当日は、洛陽市に隣接し、北上市と友好都市である三門峡市からの訪日団も居合わせ、大いに盛り上がった。